宣伝コピーに「爆死確実」
「打ち切り必至」の声
発端は、7月13日から全国で貼りだされた番組ポスターのキャッチコピーだった。「めちゃ×2イケてるッ!」出演者のナインティナイン・岡村隆史扮する“ホンキーマン”の泣き顔がドアップ。その横に「テレビの時代はもう終わり?」の文字が躍り、その右側に笑顔で「…でも俺、本気出しちゃいます」のコピー。公式サイトの宣伝用のムービーでは、「テレビの時代はもう終わりだ。」と言い切っている。
「ネット上では悪評しきりです。“いったいどっちなんだ”という声が渦巻いています。『楽しくなければ、テレビじゃない』と散々煽った局とは思えませんね。『視聴率が低迷しているのはフジだけなのに他局まで勝手に巻き込むな』『悔しかったらおもしろくして見せろ』『いまさら何を言っても負け犬の遠吠えだ』という厳しい論調です」(ネットライター)
それというのも、今年のテーマが「本気」にもかかわらず、本気に見えない企画の貧困さにある。先頃6.3%の低視聴率を記録した「めちゃイケ」がメインになり、レギュラーメンバーが出まくること。大久保佳代子の88キロマラソンや、「めちゃイケ」メンバーによる水泳大会や体力測定のほか、“ちびっこダンサー”によるダンスバトル「FNSちびっこホンキーダンス選手権」などを目玉にしているためだ。
一昨年、女芸人総出による司会で「女子力」をテーマにした際は、1ケタ台の9.8%しかあげられなかった。打ち切りの声もあがったが、昨年、SMAPが司会を務めて、平均視聴率13.8%にまでアップ。企画しだいでは、いくらでも高視聴率をあげることができることを証明して見せた。なのに、あの時の反省はどこへ消えたのか。
「27時間テレビ」
メインを務める
「めちゃイケ」への不安
今回のSPでは道端に置いたお金が誰にも拾われなければ倍になるという、過去の人気企画「もってけ100万円」が復活。かつては定期的に放送されていたものの、賭博や横領罪に当たるのではないかとクレームが相次ぎ、長年封印されていた企画である。久々の人気企画が放送されるとあって高視聴率が期待されたが、結果は1ケタとなった。
「過去に『もってけ100万円』が人気だった理由は、当時の矢部浩之が今ほど売れておらず100万円に重みがあったというのもあるでしょう。しかし、現在はコンビ以外にも多数のレギュラーを持つ売れっ子。また今回、ゲストで参加した坂上忍もみずから『バイキング』(フジテレビ系)で年収が1億以上あることを示唆しています。そのため経済的余裕のある彼らが数十万円を失っても痛手は少なく、企画の緊迫感が薄れたことで視聴者が離れたのでは」(テレビ誌記者)
「もともと今年の27時間テレビは、60歳を迎える明石家さんまが総合司会を務めるプランがあったようです。しかし彼の出演する舞台と重なるため、どうしても通しで出演することが不可能になった。そこで白羽の矢が立ったのが『めちゃイケ』チームです。しかし近年、『めちゃイケ』の視聴率は低迷しているため、メインを任せることへの不安の声が局内でも広がっています」(業界関係者)
ええ!見ませんとも!