千代田区長選
現職の石川雅己氏が当選確実
支援の小池百合子知事、夏の都議選に弾み
小池知事、石川区長の決起集会で...
任期満了に伴う東京都千代田区長選は5日、投開票され、小池百合子都知事が支援する現職の石川雅己氏(75)が5選を確実にした。ともに新人で与謝野馨元財務相のおいの与謝野信(まこと)氏(41)=自民都連推薦=と五十嵐朝青(あさお)氏(41)は及ばなかった。
7月の東京都議選の前哨戦となった区長選では、現職支援の小池氏と与謝野氏を推した自民重鎮都議の内田茂氏(同区選出)の“代理戦争”とされ、全国的な注目を集めた。石川氏の勝利は、都議選で公認候補と支持勢力で過半数確保を狙う小池氏に弾みとなる。
一方、地滑り的大敗の自民は戦略の練り直しを迫られ、内田氏の進退への影響は必至とみられる。都議選を見据える中、小池氏を中心として都議会各会派の構成が流動化する可能性も出てきた。
選挙戦で石川氏は小池氏と同じ緑をイメージカラーとして関係の深さを強調。小池氏の「都民ファースト」になぞらえた「区民ファースト」を掲げ優位に選挙戦を展開した。一方、自民の支援を受けた与謝野氏は、出馬表明が告示直前の1月となるなど出遅れが響いた。五十嵐氏も票を伸ばすことができなかった。