千代田区長選に衝撃データ
「2万票」対「5000票」でドン瞬殺
小池氏が代理戦争「圧勝」
与謝野氏を推すドン・内田氏らは巻き返しを図る。
一方、石川区長(左)の決起集会で意気上がる小池都知事=22日
今年夏の都議選の前哨戦といわれる千代田区長選(29日告示、2月5日投開票)をめぐり、衝撃的なデータが出回っている。某政党が昨年末に行った情勢調査で、小池百合子都知事(64)が支援する現職の石川雅己区長(75)が「2万票」と分析されたのに対し、同区を地盤とする「都議会のドン」こと内田茂都議(77)らが推す自民党系候補(候補者未定)は「5000票」だったのだ。小池氏とドン内田氏の「代理戦争」は、どう展開するのか。
「(石川氏は)一歩一歩、区民ファーストで(区政を)進めてきた」「(同区長選を)勝ち抜くことが『東京大改革』を前に進める大きな第一歩になる。千代田区から『東京大改革』を進めていこう」
小池氏は22日、石川氏の決起大会に出席し、約500人の支援者にこう呼びかけた。大会には、昨年の都知事選から小池氏を支持する都議会会派「かがやけTokyo」の都議や、小池氏支援を理由に自民党を除名された豊島・練馬両区議も参加した。
一方、自民党都連は、与謝野馨元財務相(78)のおいで、外資系金融機関に勤めた新人の与謝野信(まこと)氏(41)を推薦した。
与謝野氏は22日、区内で行われた「新春餅つき大会」に参加し、子連れの区民ら一人一人にあいさつした。与謝野氏は「石川氏は大横綱で高い壁。でも、世代交代で、現役世代がリーダーシップを取っていく街を訴えていく」と力を込めた。
29日の告示日には、自民党の丸川珠代五輪相(46)が演説する予定で、小泉進次郎衆院議員(35)にも応援を打診する考えという。
両陣営が盛り上がるなか、前述した「2万票」対「5000票」というデータが注目されている。
千代田区の有権者数は4万8228人(2016年7月10日時点)なので、2万票で単純計算すると約41%が「石川区長支持」となる。調査時点で与謝野氏の出馬は決まっていなかったが、前回13年の投票率42・27%で考えると、調査段階で「確定」が出かねない勢いだ。
この結果は、別の余波を生んだ可能性が高い。都議会公明党による、都議会自民党との決別だ。
都議会公明党は昨年末、「信義は完全に崩れた」として、都議会自民党とたもとを分かったが、前出の都政関係者は以下のように解説した。
「表の決別理由は『議員報酬削減案の対立』だったが、本音は『小池氏と激しく対立する都議会自民党と連携したままでは、17年夏の都議選は戦えない』というものだろう。当時、自民党系候補は正式に決まっていなかったが、あまりにも衝撃的な結果だった」
都議会公明党は現時点で、千代田区長選に関する明確な態度を示していないが、ある都議会関係者は「ドン一派と決別した以上、小池氏が応援する石川区長を推すのが当然だ」と語る。
公明党所属の千代田区議は2人。公明党議員の得票数は、11年4月と15年4月の区議選で、ともに約1200票だった。小池氏側は、この票が、そのまま石川氏に投じられるかを注視している。
一方、千代田区選出のドン内田氏側は巻き返しに必死だ。千代田区長選の結果は、都議選の出馬も含めた、ドン内田氏の進退に直結するからだ。
有力候補として期待していた中央大学の佐々木信夫教授が昨年末、突如出馬を辞退した。前出の情勢調査を認識した可能性もある。その後、地元で知名度が高い「与謝野ブランド」を引き継ぐ与謝野氏に白羽の矢が立った。小池氏も「猛烈な組織選挙をされるだろう」と身構えている。
与謝野氏の選挙ポスターは、安倍晋三首相と丸川氏とのスリーショットだ。15日には、菅義偉官房長官も応援に駆けつけた。
同区長選には元会社員の五十嵐朝青氏(41)も無所属で出馬表明している。
現職の石川氏周辺は、次のように語った。
「相撲に例えれば、横綱と序二段の取り組みだが、選挙は投票箱を開けるまで分からない。ドン内田氏や都議会自民党の底力は侮れない。ともかく、小池氏の『東京大改革』は絶対に止めてはならない。改革に対する区民の姿勢が問われるのが、今回の区長選だ」
千代田区長選に衝撃データ 「2万票」対「5000票」でドン瞬殺、小池氏が代理戦争「圧勝」
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