ドン惨敗必至!千代田区長が激白
「小池氏と考え方近い」
自民都連支援候補“勝ち目なし”と辞退か
千代田区長選でもドン・内田氏(左)は、小池都知事(右)に追い込まれている
東京都の小池百合子知事と、「都議会のドン」こと内田茂都議による“代理戦争”が混沌としている。来年2月の千代田区長選で、自民党都連が支援を検討していた中央大学の佐々木信夫教授が出馬を辞退したのだ。ただ、同区はドン・内田氏の地盤であり、自民党としては不戦敗は絶対に許されない。一方、小池氏が推す現職の石川雅己区長(75)は出馬準備を着々と進めている。都議会公明党が「自民党と決別」を宣言し、選挙戦の構図が激変するなか、石川氏が夕刊フジの直撃取材に激白した。
「私と小池氏の政策、考え方は非常に近い。小池氏は『都政改革』『都政の見える化』を進めているが、私もまったく同じ思いだ。都民や区民に正しい現実を示し、判断していただくことが何よりも大事だ」
石川氏は夕刊フジ記者の取材にこう語った。その顔には、代理戦争に臨む決意がにじんでいた。
千代田区長選(来年1月29日告示、2月5日投開票)は、来年夏の「都議選の前哨戦」といわれ、小池、内田両氏側とも重視している。
都議会自民党を「東京大改革」の障壁と位置付ける小池氏としては、代理戦争に勝ち抜くことで「守旧派」「旧体制」の象徴であるドン・内田氏に「政界引退」の引導を渡したいようだ。
一方、都議当選7回を誇り、国会議員以上の政治力を維持してきたドン・内田氏としては、これ以上、小池氏に政治的影響力を奪われるわけにはいかない。
「私と小池氏の政策、考え方は非常に近い。小池氏は『都政改革』『都政の見える化』を進めているが、私もまったく同じ思いだ。都民や区民に正しい現実を示し、判断していただくことが何よりも大事だ」
石川氏は夕刊フジ記者の取材にこう語った。その顔には、代理戦争に臨む決意がにじんでいた。
千代田区長選(来年1月29日告示、2月5日投開票)は、来年夏の「都議選の前哨戦」といわれ、小池、内田両氏側とも重視している。
都議会自民党を「東京大改革」の障壁と位置付ける小池氏としては、代理戦争に勝ち抜くことで「守旧派」「旧体制」の象徴であるドン・内田氏に「政界引退」の引導を渡したいようだ。
一方、都議当選7回を誇り、国会議員以上の政治力を維持してきたドン・内田氏としては、これ以上、小池氏に政治的影響力を奪われるわけにはいかない。
実は、石川氏は都福祉局長や港湾局長を歴任後、2001年にドン・内田氏に担がれて、千代田区長選に出馬し、初当選した。だが、4選目を目指した前回選では、ドン・内田氏が差し向けた“刺客”と激突し、1200票差で競り勝った。
ドン・内田氏側とたもとを分かった理由について、石川氏は「自治体は、議員さんの間で価値観の差が大きい。(自民党側に)不満である場合もあるのだろう」とだけ語った。難解な発言だが、都政関係者は「千代田区有地の活用方法で、意見が対立したことが原因のようだ」と解説した。
「旧体制」打破のため、小池氏とともに戦いに臨む石川氏は8日、都内のホテルで、小池氏とのツーショット・ポスターをバックに出馬会見を開いた。小池氏は2日後、石川氏の「待機児童ゼロ」や「歩きたばこ禁止条例」といった実績をあげ、「果敢な実行力に大変期待している」と語り、全面支援を表明した。
具体的な選挙戦術について、小池氏周辺は「ドン・内田氏に先駆けて、選挙区内に小池氏とのツーショット・ポスターをどんどん貼っていく。小池氏は時間がある限り、街頭でマイクを握る。『小池&石川連合=改革派』を強く打ち出していく」と語った。
石川氏は「淡々とやる」と静かな闘志を燃やした。
一方、ドン・内田氏側にはアクシデントがあった。
ドン・内田氏側とたもとを分かった理由について、石川氏は「自治体は、議員さんの間で価値観の差が大きい。(自民党側に)不満である場合もあるのだろう」とだけ語った。難解な発言だが、都政関係者は「千代田区有地の活用方法で、意見が対立したことが原因のようだ」と解説した。
「旧体制」打破のため、小池氏とともに戦いに臨む石川氏は8日、都内のホテルで、小池氏とのツーショット・ポスターをバックに出馬会見を開いた。小池氏は2日後、石川氏の「待機児童ゼロ」や「歩きたばこ禁止条例」といった実績をあげ、「果敢な実行力に大変期待している」と語り、全面支援を表明した。
具体的な選挙戦術について、小池氏周辺は「ドン・内田氏に先駆けて、選挙区内に小池氏とのツーショット・ポスターをどんどん貼っていく。小池氏は時間がある限り、街頭でマイクを握る。『小池&石川連合=改革派』を強く打ち出していく」と語った。
石川氏は「淡々とやる」と静かな闘志を燃やした。
一方、ドン・内田氏側にはアクシデントがあった。
有力候補だった佐々木氏が17日、千代田区で開かれた党区支部の臨時大会に出席後、報道陣に出馬辞退を明らかにしたのだ。
佐々木氏は「当初は多選を阻止し、日本の地方自治を変えようと出馬を考えていたが、まったく違うレベルの話になった」「大学内でも『現職教授が『代理戦争』に巻き込まれることはやめてほしい』という空気があり、(不出馬を)決断した」と説明した。
ただ、その説明だけでは納得しにくい。
都政関係者は「佐々木氏は13日に都議会自民党を訪れており、出馬の可能性が濃厚だった。ところが翌14日、都議会公明党が議員報酬削減案をめぐって『信義は完全に崩れた』として都議会自民党と決別した。ドン・内田氏周辺は『組織を総動員して支援する』と口説いていただけに、佐々木氏は『当選の見込みがない』と判断したのだろう」と語る。
豊洲新市場の「盛り土」未実施問題などで、チェック機能を果たすべきだった最大会派・都議会自民党への、都民・区民の不信感は強い。「守旧派」「旧体制」イメージも定着してきた。
こうしたなか、強固な組織票を持つ公明党が「反自民党都連」「反ドン・内田氏」に回れば、千代田区長選でも、都議選でも選挙情勢は大きく変わる。ドン・内田氏の目算は大きく狂った格好だ。
ただ、自民党区議周辺は「(千代田区長選での)不戦敗は絶対にない。カカシでも立てる」といい、候補者擁立を目指す考えを示した。
「小池-石川-公明連合」に、ドン・内田氏は追い込まれつつある。
佐々木氏は「当初は多選を阻止し、日本の地方自治を変えようと出馬を考えていたが、まったく違うレベルの話になった」「大学内でも『現職教授が『代理戦争』に巻き込まれることはやめてほしい』という空気があり、(不出馬を)決断した」と説明した。
ただ、その説明だけでは納得しにくい。
都政関係者は「佐々木氏は13日に都議会自民党を訪れており、出馬の可能性が濃厚だった。ところが翌14日、都議会公明党が議員報酬削減案をめぐって『信義は完全に崩れた』として都議会自民党と決別した。ドン・内田氏周辺は『組織を総動員して支援する』と口説いていただけに、佐々木氏は『当選の見込みがない』と判断したのだろう」と語る。
豊洲新市場の「盛り土」未実施問題などで、チェック機能を果たすべきだった最大会派・都議会自民党への、都民・区民の不信感は強い。「守旧派」「旧体制」イメージも定着してきた。
こうしたなか、強固な組織票を持つ公明党が「反自民党都連」「反ドン・内田氏」に回れば、千代田区長選でも、都議選でも選挙情勢は大きく変わる。ドン・内田氏の目算は大きく狂った格好だ。
ただ、自民党区議周辺は「(千代田区長選での)不戦敗は絶対にない。カカシでも立てる」といい、候補者擁立を目指す考えを示した。
「小池-石川-公明連合」に、ドン・内田氏は追い込まれつつある。
【東京都政】ドン惨敗必至!千代田区長が激白「小池氏と考え方近い」!自民都連支援候補“勝ち目なし”と辞退か!?
小池氏に対抗、ドン地盤の千代田区長選で悪あがき 中央大・佐々木教授の擁立模索