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「誰が、いつ、どこで何を決めたのか。何を隠したのか」豊洲問題の解明表明

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「誰が、いつ、どこで何を決めたのか。
何を隠したのか」豊洲問題の解明表明

【小池都知事所信表明全文(1)】

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 東京都の小池百合子知事は28日午後、就任後初めての都議会定例会の本会議で所信表明を行い、豊洲市場(江東区)の建物下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題や、都議会との関係などについて、自らの考えを述べた。所信表明の全文は以下の通り。
 このたび、東京都知事に就任いたしました小池百合子でございます。平成28年第3回都議会定例会の開会に当たり、都政運営に対する所信の一端を申し述べさせていただきます。
 冒頭からではございますが、まずは豊洲市場への移転問題についてであります。築地市場から新天地・豊洲への移転については、長年各党、各会派が汗を流してこられたことは私も承知をいたしております。当の市場関係者も事業の存続をかけ、悩み、考え、移転へのご協力をたまわってまいりました。しかし、豊洲市場の移転に関する一連の流れにおいては、都政は都民の信頼を失ったと言わざるを得ません。「聞いていなかった」「知らなかった」と歴代の当事者たちがテレビカメラに答える姿に、多くの都民は嘆息をもらしたことでありましょう。
 この失った信頼を回復するためには、想像を超える時間と努力が必要であります。責任の所在を明らかにする。誰が、いつ、どこで、何を決めたのか。何を隠したのか。原因を探求する義務が、私たちにはあります。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピックという大事業を控えている今だからこそ、今後このような事態を繰り返さないために、何をすべきなのかと真剣に議論しなくてはなりません。徹底した情報の公開も必要です。組織全体の体質や決定の方法に問題があるとすれば、今こそ、それを変えなければいけないと考えます。むしろ、新しい都政に対する期待に大転換するチャンスとしたい。
 常に目的は、「都民ファースト」の都政の構築にあります。それは、私の信条でもあり、都民の代表者たる都議会の皆さまとも共有できる目的だと信じています。
 本日から始まりました都議会の議論に向けられる都民の視線はこれまでのものとは大きく異なります。都議会の皆さまと、知事、職員がなれ合いや根回しで事をまるく収めるのではなく、都民の皆さまの前でその決定過程をつまびらかにごらんいただく。都民の利益のために、一刻も急がねばならない事案、施策につきましては、都議会の皆さまの迅速なご承認を賜りますよう、切にお願い申し上げます。
 知事個人の利益のためではなく、都議会の皆さまの利益のためでもなく、都民のため、つまり、都民全体の利益が最大化すると信じることを、お互いに議論をぶつけ合う。それが、新しい都政における都議会の姿だと考えております。そこで、改めまして、私の都政運営に対する基本姿勢と施策についての基本的な考え方をここで申し上げます。
 東京大改革。この5文字に込めた私の思いに、都民の皆さまから大きな共感をいただき、身に余るご支持を賜りました。私の目指す東京大改革とは、都政を透明化し、情報を公開し、都民とともに進める都政を実現することであります。
 選挙期間中、街頭演説にお集まりいただいた方々は日に日に増え、見える都政、分かりやすい都政を実現してほしい。そして、私たちのために都政を改革してほしいという都民の思いがいかに大きいか、肌で感じてまいりました。都民の皆さまから託されたこうした強い思いに、私は何としても応えなければなりません。改めて、身が引き締まる思いでございます。
 東京大改革を推進するに当たっての肝となるのは、都政の透明化、つまり、見える化、分かる化の徹底であります。そのためには、職員一人一人が自ら改革の担い手となり、積極的に情報公開を行う姿勢を持ちながら、日常的に仕事の進め方を見直していかなければなりません。
 「ワイズ・スペンディング」という言葉がありますが、豊かな税収を背景に、税金の有効活用の観点が損なわれることがあってはなりません。ましてや国際情勢、世界経済は不透明であり、その豊かな税収が約束されているわけではない今日であります。そうした問題意識の下、都庁の自己改革精神を呼びさます装置として設置したのが、私自らが本部長となる「都政改革本部」であります。
 目下、各局が本部と連携しながら、自律的な改革を進めております。同時に、本部に設けた「情報公開調査チーム」「オリンピック・パラリンピック調査チーム」「内部統制プロジェクトチーム」が、それぞれの課題について実態調査と評価を行い、都民ファーストの都政に向けた改善策を検討しております。
 都政の適正な運営に欠かせない都議会の皆さまによるチェックに加え、都自らが見える化を徹底し、これまでの延長線ではない改革を不断に進めることで、都民の皆さまからの信頼を、再び取り戻さなくてはなりません。それは決して簡単なことではありません。改革への挑戦に「これまでと勝手が違う」と困惑する職員もおられることでありましょう。しかし、これからの東京の発展のため、今ここで、全庁に改革マインドを根付かせていかなければなりません。
 改革を進めるに当たっての私の決意と姿勢を明らかにするため、かねてより都民の皆さまにお約束しておりました知事報酬の半減につきまして、本定例会に議案を提案いたしております。どうぞご審議のほどお願いを申し上げます。
 都の自己改革とともに、チェック機能を持つべき都議会の意味がまさに問われているのが、冒頭に述べさせていただいた築地市場の移転問題であります。私には、知事として、都民の皆さまの食の安全を守る責任がございます。
 しかしながら、豊洲移転については、「安全性の懸念」「巨額かつ不透明な費用の増加」「情報公開の不足」の3つの問題点があり、11月7日予定の移転の延期を決断いたしました。
 安全性にいたしましては、2年間の地下水モニタリングの最終結果が出る前に移転日程が組まれていたのは、なぜなのか。建物の下の土壌汚染体策について、盛り土をしているというこれまでの説明は、なぜ誤りであったのか。また、建物の地下に空間があり、そこにたまり水があることも確認されております。なぜこうした事態に至ったのか、なぜその事実、情報が共有されていなかったのか。しっかり検証するとともに、安全性について、改めて専門家の目でご判断いただく必要がございます。また、プロジェクトチームにおいても、施設の構造上の安全性や経費の検証等を進めております。オリンピック・パラリンピックの成功に影響させない対応や、市場関係者への配慮等も含め、今後の措置についても、しっかりと判断してまいります。
(2)に続く


小池百合子東京都知事の所信表明


小池百合子都知事 所信表明演説 オリンピックや豊洲問題を英語交じりで論破!内田茂をフルボッコへ!最新都議会2016年9月28日



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