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このケーキを見て、あなたは何を思いましたか?

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このケーキを見て、あなたは何を思いましたか?


子供が書いた?失敗した?こんなケーキいらない?

このケーキにはあるストーリーが隠されているのです。
アメリカ・ミシガン州のマイヤーという大型スーパーでバースデーケーキを買ったリサさん(Lisa Sarber Aldrich)。そこに居た店員さんと思われる女性に、「メッセージを入れてくださるかしら?」とお願いしました。

しばらくして、ケーキを持ったその店員さんが戻ってきました。ケーキを見て確認することなく「ありがとう」とお礼を言って、リサさんは笑顔でレジに向かったのです。

歩いている間にやっとケーキを見て、彼女は、思わず苦笑しました。それは、そこに書かれている文字が、お世辞にも上手といえないものだったからです。

「ま、いいや。皆で笑い話にしちゃおう」と思い、彼女は敢えて苦情は言わずそのままレジで支払いを済まそうとしていました。
ケーキを見たレジ係の人は、とんでもないことが起こったとばかりに、すぐさま店長や他のレジ係の人たちを呼び集めました。店側は、ケーキの交換や値引きを申し出ます。しかし、リサさんは、あのベーカリーの店員さんが叱られるのでは、と心配だったこともあり、断りました。

その時、リサさんはあの店員さんが、自閉症だと聞かされます。

「彼女は自閉症を持つ子なの。あなたは、彼女が書いた文字を見て、笑顔でありがとうって言ってくださったわ。本来は彼女はケーキにメッセージを書いてはいけなかったのだけど、あなたが今日一日彼女をハッピーにしてくれたと思うんです。」

ケーキの写真とそこで起こった話を、このスーパーマーケットのFacebookページにリサさんが11月29日に投稿してから、すでに12万回以上もシェアされました。

怒ってケーキを返す人もいることでしょう。でも、リサさんは、このケーキのメッセージを書いた女性を思い、感謝の気持ちをお店に伝えたのです。この行動に、多くの人々が、フェースブックでメッセージを送っています。

「クリスマスシーズンに、素敵な話をありがとう」
「心が温かくなるストーリーをありがとう」
「神様の小さないたずらが、美しいエンディングをもたらしてくださった」

先日のパリで起こったテロ事件、今日アメリカで発生した銃撃事件など、年の瀬を迎えて、世界で暗いニュースが続いている中、小さなことだけど、誰かに感謝し誰かを思いやるということ、そんな人間の温かい話が、アメリカの多くの人々の心を引き付けたようです。
Meijerマイヤーという大型スーパー(食料品のみならず家電なども販売)は、アメリカ中西部に展開するチェーン店。障がい者の雇用を積極的に行っているそうです。

マイヤーは製造流通のポジションに、障がい者の雇用を推進していることが認められ、障がい者擁護団体から、'14年の雇用者大賞に選ばれています。マイヤーは、企業としてAbilityOneという全米に広がる非営利団体を支持していることでも知られています。


この記事を書いたユーザー

アメリカテキサス州ダラス在住。料理愛好家・料理コラムニスト http://cookpad.com/recipe/list/4503 クックパッド https://oceans-nadia.com/user/10696/recipe  コラムを書いています。



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