後藤さん殺害か?
動画公開=イスラム国
政府確認急ぐ
【アンマン時事】過激組織「イスラム国」による日本人人質事件で、フリージャーナリストの後藤健二さん(47)=仙台市出身=が殺害されたとみられる動画が日本時間1日未明、インターネット上に公開された。日本政府は動画公開を把握しており、信ぴょう性の確認を急いでいる。日本はヨルダン政府に協力を求め、後藤さん解放を目指してきたが、事件は重大局面を迎えた。 (時事通信)
激しい憤り、断固非難=菅官房長官
菅義偉官房長官は1日早朝、緊急に記者会見し、過激組織「イスラム国」に拘束された後藤健二さんが殺害されたとみられる動画の公開について、「非道、卑劣極まりない。激しい憤りを感じている。断固非難する」と述べた。また、関係閣僚会議を速やかに開いて対応を協議する方針を明らかにした。 (時事通信)
新たな映像は、日本時間の午前5時ごろ、インターネット上に投稿されました。冒頭に「日本政府へのメッセージ」とタイトルが表示され、その後、オレンジ色の服を着た後藤さんとみられる男性がひざまずいている後ろに、黒装束の男が立っている様子が映っています。
黒装束の男は安倍総理を名指しして、「勝つことの出来ない戦争に参加するという不注意な決定によって、我々はケンジを殺さなければならないだけでなく、我々が見つけた人々を殺し続けることになる。日本にとっての悪夢の始まりだ」と述べています。
その後、黒装束の男が後藤さんとみられる男性を殺害する様子が映っています。映像の左上にはイスラム国が声明画像などを発表する際に使うロゴが表示されています。
フリージャーナリストの後藤健二さんがイスラム国の人質となっているのが明らかになったのは、1月20日のことです。イスラム国とみられるグループが、「72時間以内に身代金を支払わなければ、日本人の人質2人を殺害する」としたビデオ声明を発表しました。
後藤さんは去年10月、取材目的と、一緒にビデオに映っていた「友人である湯川遥菜さんの情報を得るため」、イスラム国の支配地域に向かい、消息不明となっていました。
その後、インターネット上には湯川さんを殺害したとする映像が公開されましたが、この時、イスラム国とみられるグループは、後藤さん解放の条件を身代金ではなく、ヨルダンで服役しているリシャウィ死刑囚の釈放に変更。日本政府とヨルダン政府の間で協議が続けらる中、27日の夜、後藤さんとリシャウィ死刑囚の『1対1』の引き渡しを急ぐよう訴える『最後通牒』ともいえるメッセージが公開されていました。(01日05:48)
“後藤さん殺害”とする新たな映像公開
TBS系(JNN) 2月1日(日)5時51分配信
過激派組織「イスラム国」とみられるグループが、人質となっていた後藤健二さんを殺害したとする新たな映像をインターネット上に投稿しました。映像の信ぴょう性について、政府が確認を急いでいます。新たな映像は、日本時間の午前5時ごろ、インターネット上に投稿されました。冒頭に「日本政府へのメッセージ」とタイトルが表示され、その後、オレンジ色の服を着た後藤さんとみられる男性がひざまずいている後ろに、黒装束の男が立っている様子が映っています。
黒装束の男は安倍総理を名指しして、「勝つことの出来ない戦争に参加するという不注意な決定によって、我々はケンジを殺さなければならないだけでなく、我々が見つけた人々を殺し続けることになる。日本にとっての悪夢の始まりだ」と述べています。
その後、黒装束の男が後藤さんとみられる男性を殺害する様子が映っています。映像の左上にはイスラム国が声明画像などを発表する際に使うロゴが表示されています。
フリージャーナリストの後藤健二さんがイスラム国の人質となっているのが明らかになったのは、1月20日のことです。イスラム国とみられるグループが、「72時間以内に身代金を支払わなければ、日本人の人質2人を殺害する」としたビデオ声明を発表しました。
後藤さんは去年10月、取材目的と、一緒にビデオに映っていた「友人である湯川遥菜さんの情報を得るため」、イスラム国の支配地域に向かい、消息不明となっていました。
その後、インターネット上には湯川さんを殺害したとする映像が公開されましたが、この時、イスラム国とみられるグループは、後藤さん解放の条件を身代金ではなく、ヨルダンで服役しているリシャウィ死刑囚の釈放に変更。日本政府とヨルダン政府の間で協議が続けらる中、27日の夜、後藤さんとリシャウィ死刑囚の『1対1』の引き渡しを急ぐよう訴える『最後通牒』ともいえるメッセージが公開されていました。(01日05:48)
安倍首相「緊張感持ち対応を」=後藤さん安否なお不明
時事通信 1月31日(土)17時54分配信
安倍晋三首相は31日午後、首相公邸で菅義偉官房長官、岸田文雄外相と会い、過激組織「イスラム国」が後藤健二さんを拘束している事件について、現状の報告を受けた。席上、首相は「極めて厳しい状況にある中で、ヨルダンはじめ関係各国と緊密に連携を取り、後藤さんの解放に向け引き続き緊張感を持って当たるように」と指示した。
菅長官は31日午後11時すぎまで、首相官邸で加藤勝信、世耕弘成両副長官らと情報収集や分析に全力を挙げた。ただ、ヨルダンとイスラム国の人質解放交渉に表立った動きは見られず、犯行組織からの新たなメッセージも確認されていない。後藤さんの安否などに関して政府高官は「(新しい情報は)ない」と述べた。
菅長官は、首相への報告に先立ち、谷内正太郎国家安全保障局長、外務省幹部らを集めて情報集約のための会議を開催。外務省も緊急対策本部を開いた。
岸田外相は外務省に登庁した際、記者団に「今すぐ何か起こっても不思議はない。(展開は)全く予断できない」と語った。
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