池上彰の特番で炎上騒動
高齢者の医療費問題で
グラドルの発言が物議
池上彰の特番で炎上騒動、高齢者の医療費問題でグラドルの発言が物議
番組では、俳優の小澤雅貴が「元気なおじいちゃん、おばあちゃんが話をしたいがために来院する時ってあると思うんですよ。そういうところの無駄は削減できないのかなと思う。井戸端会議は違いところでやればいい」と発言。増大する医療費・保険料は国民の大きな負担になっているが、病院が「井戸端会議の場」になっているためにムダが生まれているのではないかと疑問を呈した。これに対し、イギリス人俳優のイアン・ムーアが「じいちゃん、ばあちゃんが毎日病院行ってもいいじゃない。そこで友達に会って楽しければ、それでいいじゃない」と反論。若者の参加者から「それが負担になっているんです!」などという声が飛び交い、これをきっかけに議論がヒートアップした。
その中で小柳は「全然、見ず知らずのじいちゃん、ばあちゃんに払うのヤダ」と声を上げた。ムーアから「性格悪いっていわれるよ」と忠告された小柳だが、続けて「自分のお爺ちゃんやお婆ちゃんならお金払ってもいいなと思うけど、全然見ず知らずのじいちゃん、ばあちゃんが井戸端会議とかするために何で私たちがお金を払わなきゃならないの」と発言の真意を説明した。
この発言で議論が紛糾し、ウズベキスタン人の女性は「戦争の後、ボロボロの日本からこの素晴らしい国にしてきたのは今のおばあちゃんとおじいちゃんですよ! もっと尊敬してくださいよ!」と小柳を非難。さらにフィンランド人の女性は「福祉負担は何らかの形で自分に返ってくる」と諭した。
これらの批判について小柳は「本当に体調が悪くて病院に行ってるならいいんですよ。井戸端会議とかをしに行ってるおじいちゃんやおばあちゃんのために出したくないって言ってるだけ」と興奮気味に反論。司会の池上彰は「高齢者が気軽に医者にかかって医療を受けられるのは大事なことだけれども、井戸端会議をするための来院なら無駄だろう。高齢者の居場所というのを別に作るべきだよね」とまとめ、この議論は終了した。
放送後、Twitterなどネット上では小柳に対する以下のような批判が殺到した。
「自分さえよければいいってタイプ、痛すぎ」
「年寄りはさっさと死ねってことか」
「本当に体調が悪いかどうか、誰が判断するんだよ」
「性格悪すぎる。こういう女のせいで日本の印象が悪くなる」
「テレビ観てて嫌な気持ちになった。おじいちゃんおばあちゃんは大切にしないと」
批判を察知した小柳は自身のTwitterで「お話をしにきているだけのご老人が病院にいって、体調が悪くないのに憩いの場として国の医療費を使われるのはおかしいのではないか?ということを伝えたかったのです。不快な気持ちにさせてしまった方々、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。寄せられた一つ一つのコメントにも返信し、さらには直接コメントを送らずに小柳の批判を書き込んでいるユーザーに対してまで謝罪のリプライを送っている。
病院が高齢者の交流の場になってしまっている側面はあり、それが医療費をムダに増大させたり、急を要する患者が後回しにされるなどといった弊害が生まれていることは以前から指摘されている。小柳の意見はそれを問題視したのだろうが、さまざまな意見が飛び交う議論の場だったこともあって言葉足らずになり、猛烈な批判を招いてしまったようだ。
炎上騒動に巻き込まれた小柳だが、Twitterで批判コメントにまでマメに返信する姿勢に「好感度が上がった」「応援したくなった」「今回は残念だったけど頑張ってほしい」などといった声が上がり始めている。現在、地上波レギュラーは『7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾート』(TBS系)のみの小柳だが、今回の騒動をきっかけに人気が急上昇する可能性もありそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)
小柳歩さん
Twitterの反応
ずいぶん昔の話だけど、高齢者の医療負担が1割だった頃の笑い話に
「ご老人の社交場のある病院の待合室で『最近○○さんちのおじいちゃん、来なくなっちゃったけど、どこか具合が悪いのかね』って、病院に来ないんだから健康なんだろ~!」
ってのがあったな。いくら安いからと井戸端会議の場を病院にして、どこも悪くないのに通われては医療費が増大するのは当たり前。医者のほうもここぞとばかりに大量にクスリを出す。これでは保険料が上がるのも無理ない。
保健医療を受ける側も考えなければいけないが、医療側も医薬品の過剰投与は考えなければだめだろう。
一人ひとりのエゴが日本の経済をだめにします
税金を納める側として使われ方も考えていかなければいけないね