謝罪会見のはずが国民に説教?
民進党・蓮舫さんが振りまく妙な違和感
妙な記者会見だった。
民進党代表の蓮舫氏(49)が、昨年9月に台湾籍を離脱し、10月に日本国籍選択を宣言したことを示す戸籍謄本の一部を党本部で公開。数か月前から批判されていた自身の<二重国籍>疑惑に応じた形だ。背景には東京都議選の惨敗で、党内からの突き上げを抑えられなくなった事情もある。
結果、少なくとも国籍法違反が確定。長年にわたってウソ、詐称、偽証を繰り返してきたことも明白に(注1)。さらには父親の国籍問題や書類の真偽など未解明な疑惑も残り、いまもって批判の声が止みそうにない。
「現政権(安倍政権)に対して強く説明を、責任を果たすように求める立場であることを勘案して」(会見での蓮舫氏)
会見に踏み切った、と言う。たしかに証拠も無いまま、「安倍が〜〜」と印象だけの政権批判を繰り返している蓮舫氏。しかし自分は、比較にならないほど明白な違法行為をやってきた。となれば進退を含めて責任の取り方を示唆するはず、と思いきや……何だかエラそうなのだ。
「本来、戸籍は開示するべきではないと思っている。また誰かに強要されて戸籍を示すのはあってはならないこと」(会見冒頭での蓮舫氏)
「こうした(戸籍の)開示は、私で最後にしてほしい」(会見終盤の蓮舫氏)
「こうした(戸籍の)開示は、私で最後にしてほしい」(会見終盤の蓮舫氏)
国民を謀り、確信犯的にウソをまき散らした疑いの消えない蓮舫氏が、いつの間にか国民に説教をしている……。
■蓮舫さんの露骨な「差別」へのすりかえ
蓮舫氏が戸籍を公開する意向を示した途端、どこからともなく湧き出たのが、「戸籍公開は差別につながる」論。香山リカ(57)、山口二郎(59)、有田芳生(65)の各氏……つまり安倍晋三首相(62)がいうところの「こんな人たち」らが、一斉に「サベツだ〜〜」と声を上げ始めたのだ。あげく『朝日新聞』などは、
「1970年代には被差別部落の地名を記した<地名総鑑>が出回っていたことが明らかになり、就職の選考で戸籍謄本の提出を求めることは(略)禁じられるようになった」
と、部落差別問題と結びつけて蓮舫氏を擁護して見せたのだ。こうした声に勇気を得たか、蓮舫氏からは戸籍開示を求める国民を、「差別主義者、排外主義者」(注2)と決めつける発言も飛び出した(注3)。この考え方が、会見まで続いていたわけだ。さながら、差別という敵に挑みかかるジャンヌ・ダルクであるかのごとく。
——アホか?
出自で人を差別するのは、悪いに決まっている。そのために戸籍を使うのも論外だ。しかし蓮舫氏が問われたのは公人たる国会議員として、公党の代表としてのコンプライアンス。政治家としての発言の真偽であって、中国人の血が流れていることを問題視されたわけでは無い。これを「サベツ、サベツ」と喚くのは、問題のすり替えに過ぎない。
おまけに今回、差別問題を持ち出して蓮舫氏を擁護した『朝日新聞』や有田芳生氏は、かつて橋下徹氏(48)の<出自>をあげつらう記事(注4)や、それを面白がるツィート(注5)によって、橋下氏から猛抗議を受けている。また自民党の小野田紀美参院議員(34)が自身の二重国籍解消(注6)の証拠として戸籍を公開した際には、「こんな人たち」界隈は何も発言しなかった。
テレビのワイドショーやニュースも同様だが、相手の立ち位置によって基準や対応がまったく違う。それこそ差別的であり、<ダブルスタンダード>という言葉以外では説明ができない態度だ。
折しもオーストラリアでは、ニュージーランドとの二重国籍に気付かないまま議員活動をしていた責任を取って、上院議員が辞職した。日本人・蓮舫氏も再起するには、一度は野に下ってから再び国民の審判を受けるべきだろう。
加油(ジャオヨウ)! ……あ、もう違うのか。がんばれ!
(注1)偽証…故意であろうと無かろうと。
(注2)差別主義者、排外主義者…自分の疑惑を追及する者をこう決めつける発言は、大問題になってもおかしくは無いのだが…。
(注3)発言も飛び出した…戸籍を出した会見より前の、定例会見で。
(注4)出自をあげつらう記事…2012年、週刊朝日に掲載された『ハシシタ 救世主か衆愚の王か』。
(注5)面白がるツィート…有田芳生氏が『ハシシタ〜』を読んで、「すこぶる面白い」とツィート。批判されると、あれこれ釈明した。
(注6)小野田議員の二重国籍…日本と米国の。今年5月に解消した。
(注1)偽証…故意であろうと無かろうと。
(注2)差別主義者、排外主義者…自分の疑惑を追及する者をこう決めつける発言は、大問題になってもおかしくは無いのだが…。
(注3)発言も飛び出した…戸籍を出した会見より前の、定例会見で。
(注4)出自をあげつらう記事…2012年、週刊朝日に掲載された『ハシシタ 救世主か衆愚の王か』。
(注5)面白がるツィート…有田芳生氏が『ハシシタ〜』を読んで、「すこぶる面白い」とツィート。批判されると、あれこれ釈明した。
(注6)小野田議員の二重国籍…日本と米国の。今年5月に解消した。
文・田中ねぃ
※東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。
【炎上】テレビ朝日が蓮舫の
「差別主義者、排外主義者」発言を
カットして放送。不自然なVTRに
マスコミは安倍総理の「こんな人たちに負けるわけにはいかない」発言は散々偏向報道したくせに、民進党・蓮舫代表には忖度するようだ。
テレビ朝日の不自然な放送。
世間で最も注目されている部分が編集でカットされている。蓮舫は記者からの質問に対して次のように回答していた。
※太字の部分はテレビ朝日がカットした部分
蓮舫「我が国におきましては、戸籍というのは優れて個人のプライバシーに属するものであり、これまで私も言ってきましたけれども、積極的にあるいは差別主義者、排外主義者の方たちに言われてそれを公開するようなことが絶対にあってはいけないと今なお思っています」
ひとつなぎの発言であるため、なにも編集を加える必要はないはずなのに、テレビ朝日は蓮舫代表に気を配り、問題発言をあえて放送しなかった。
netgeek編集部の解説入り動画。
途中でシーンが飛んでいるので映像が継ぎ接ぎでつくられていることがはっきりと分かる。会見で蓮舫代表は確かに戸籍謄本の公開を求める国民を「差別主義者、排外主義者」と呼んでいた。証拠動画は以下の記事に残っている。
テレビ朝日は加計学園問題の決定的な証言もきちんと放送しなかった。加戸前知事の発言を16分13秒中に27秒しか使わなかったのは不自然だ。△マークの中で最も×に近い。
今回の蓮舫代表の発言カットにより、皮肉にも加戸前知事が言った「YouTubeだけが事件の真実を表していた」という趣旨の発言と同じ結果になった。マスコミは結論ありきで情報操作を行い、国民を洗脳しようとしている。大げさな表現に聞こえるかもしれないが、森友学園、加計学園という2連続の冤罪で安倍内閣の支持率が急落したのを見ればマスメディアの影響は大きいと実感させられる。
テレビしか見ない人は騙されるに違いない。
テレビ朝日の放送では、蓮舫代表が会見でいかにも正論を言っているかのような雰囲気がつくられていた。肝心の「差別主義者、排外主義者」発言をなぜカットしたのか正当な理由を説明することはできないはずだ。
マスコミはなぜか森友学園問題での辻元清美の疑惑も、加計学園での玉木雄一郎議員の獣医師会との癒着も全然放送しない。おかしいことはおかしいと声を上げていきたい。
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蓮舫代表の国籍喪失許可証7つの疑惑
>一枚だけ仲間はずれの喪失国籍許可証書があります
>(日付順)
>
>(中華民国 105年8月5日)
>莊沙莉さんの喪失国籍許可証書
>(日付順)
>
>(中華民国 105年8月5日)
>莊沙莉さんの喪失国籍許可証書
>(中華民国 105年9月13日)
>ウソつきレンホーの喪失国籍許可証書
>ウソつきレンホーの喪失国籍許可証書
>(中華民国 106年4月14日)
>丁松?さんの喪失国籍許可証書
>丁松?さんの喪失国籍許可証書
蓮舫代表は国籍離脱について
嘘をついている
きょうの蓮舫代表の臨時記者会見は、おおむねアゴラで予想した通りだったが、意外なのは台湾政府の国籍喪失許可書(2016年9月13日付)が出てきたことだ。
蓮舫事務所が国籍喪失の申請をしたのは9月6日なので、わずか1週間で許可が下りることはありえない(通常は2ヶ月以上かかる)。先週は弁護士が「証拠として国籍離脱申請書を出す」といって失笑を買ったが、今週になって許可書が出てきたのもおかしい。
しかも台湾政府のウェブサイトには、12月17日まで「10月17日に内政部で審査が終わって外交部に送った」と書かれていたので、3ヶ月以上も遡及して国籍喪失を認めたことになる。この日付の遡及だけでも、公的記録を改竄したことは明らかだ。
さらに奇妙なのは、彼女のパスポートが1984年7月15日に失効していることだ。台湾政府の国籍喪失には現在有効な中華民国の旅券が必要なので、このパスポートでは国籍喪失の許可は下りない。
一つの説明は彼女が有効なパスポートを提出した(2016年まで台湾パスポートを更新していた)ということだが、それでは1984年に失効したのはおかしい。これは国籍法の改正にともなう経過措置(附則第5条)で台湾国籍を離脱しないで日本国籍を取得したためと思われる(彼女も附則5条と説明している)。この場合も経過措置の終わる3年以内に国籍離脱が必要だが、それを忘れると違法状態になる。
これは一般人の場合には大した問題ではないが、彼女は「私は在日の中国国籍」などと公言する一方、2004年の選挙公報に「1985年に台湾から帰化」と書いた。これはどちらかが嘘である。きょうの会見では「帰化」が虚偽記載だったことを認め、「台湾籍を抜いていないとは知らなかった。故意ではない」と弁解したが、それなら90年代に「二重国籍」を売り物にしたのはなぜか。
答は彼女が二重国籍の事実を知りながら「帰化した」と嘘をついたということしかない。パスポートが失効していることは知っていたかもしれないが、それは一般人ならばれない。ところがアゴラで指摘され、30年以上たってから台湾代表処に持って行っても、パスポートが失効しているので国籍喪失の手続きはできない。
ここから先は推測だが、蓮舫事務所が台湾代表処に「政治的配慮」を求めたのではないか。彼女が二重国籍だということが確定すると民進党代表の地位が危うくなるので、台湾政府が超法規的に旅券を更新し、遡及して国籍喪失を認め、彼女はこの事実を口外しないという取引をしたのだろう。
しかしこの嘘は、辻褄が合わない。パスポートが1984年に失効していたら2016年に国籍喪失の手続きはできないし、国籍喪失できたとすれば有効なパスポートをもっていたことになる。これは絶対絶命の二律背反だが、ただ一つ明らかなことがある:彼女は嘘をついているということだ。