【速報】
押し紙で8つの販売店
琉球新報本社を提訴
押し紙で販売店が琉球新報本社を提訴
琉球新報が紙実際の販売部数より多くの部数を販売店に買い取らせる「押し紙」問題で提訴された。少なくとも琉球新報の8つの販売店が琉球新報本社を提訴し、原告は19人。
琉球新報が紙実際の販売部数より多くの部数を販売店に買い取らせる「押し紙」問題で提訴された。少なくとも琉球新報の8つの販売店が琉球新報本社を提訴し、原告は19人。
あらま、遂に販売店の反乱が始まったか?
これ、アカヒも変態もゴミ売りも3Kも内心gkbrしてるんじゃ。
これ、アカヒも変態もゴミ売りも3Kも内心gkbrしてるんじゃ。
【押し紙問題】販売店主が告白
朝日新聞30%、読売新聞40%、日経新聞20%、
産経新聞26%、毎日新聞74%が水増しの店も
2月15日に日本記者クラブで行われた記者会見では、ゲストの杉本和行・公正取引委員会委員長に“押し紙が横行している”旨の質問が切り出された。「押し紙」とは、新聞社が部数水増しのため販売店に注文させて買い取らせる新聞のこと。会見からひと月あまり後、販売店からの「注文部数を減らしたい」という申し入れに了承しなかったことで、朝日新聞社が公取から口頭で「注意」処分を受けるという事態が起きていた。仮に朝日新聞の発行部数の30%が「押し紙」であれば、その数は約200万部となり、朝日は最大で収入の約27%を失うことになる。新聞社の最大のタブーである「押し紙」行為に手を入れられ、朝日の社内に大きな衝撃が走ったという。
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これらの動きは、他の大手紙にとっても、決して「対岸の火事」ではない。
さる全国紙の販売店主が言う。
「販売の点から言えば、朝日はむしろ穏健というのが定説です。他の大手紙でも大幅な『水増し』があっても、まったく不思議ではありません」
実際、各紙の販売店主に聞いてみると、
「うちの店は、最大で40%を超える『水増し分』があった」(近年廃業した都内の元読売販売店主)
「私のところも約2割はありました」(同じく近年廃業した都内の元日経店主)
新聞販売問題について詳しい、ジャーナリストの黒薮哲哉氏によれば、
「私のところに最近来た相談では、関東の産経の店主で、水増しが約26%、毎日に至っては約74%が配達されていなかったという、信じがたい店がありました」
■“紙を切るときはクビを切るときだ”
もちろん、これらの数字が各社の一般的なものではなかろうし、それが「押し紙」であるのか、あるいは、「積み紙」(「折込チラシ」の代金欲しさに、販売店が実売より多い部数の新聞を注文すること)の性格が強いのかは、判然としない。
しかし、問題はこうした異常な水増し部数を抱えた店が頻繁に見られること。実際、“新聞界のドン”読売グループ本社の渡邉恒雄会長自らが、今年の東京管内の販売店新年総会で、「不要な予備紙の整理が必要」と述べているように、割合はともかく、水増し部数がもはや維持できない量に達しているのは間違いなさそうである。
「現場で働いていればわかりますが、新聞の部数を増やすのは、もはや限界に来ています」
と言うのは、先の全国紙の販売店主である。
「新聞離れとオートロックのマンションが増えたこともあって、今では400軒営業に回って、会話をしてもらえるのが4~5軒。そのうち契約が成立するのが1軒あれば良い方で、解約はそれを遥かに上回る。しかし本社は、契約を取れ、取ればかり。それが出来ないと、“紙を切るときはクビを切るときだ”など、脅し文句を浴びせられます」
■“バクダン”
そのため、新聞営業の現場では、トンデモ事例が垣間見られる。
「店員たちは架空の住所に架空の住人を作り、その人たちから契約を取ったことにして、営業目標を達成した、と報告してきます。一度、店員が巨人ファンだったのか、〇〇マンションの原さん、松井さん、高橋さんなどという架空の購読者名簿を作った例があり、ビックリしました」(同)
別の全国紙の販売店主も言う。
「“バクダン”と呼ばれる勧誘方法も広がっている。これは、お客さんに購読料分の現金を渡し、これで新聞を取ってくれ、というものです。1軒、新規読者を開拓すれば、それ以上の報奨金がもらえるから成立するのですが、ひどい例になると、お客さんに“後で振り込むから”と言って契約させ、自分は報奨金をもらって逃げてしまう“後バク”という詐欺行為も見られます」
この窮状に追い込まれたところに起こったのが、朝日の公取注意。いきおい朝日以外の販売店主が公取に次々と駆け込んだとしてもおかしくない。各社とも、朝日と同じようなリスクを抱えることになってしまったというワケなのだ。
「特集 『エース記者』『販売店主』内部告発!『朝日新聞』部数水増し3割で『大新聞』の明日」より
「新聞が隠してる大きな秘密とは?」(新春スペシャルその2)
今回は新春スペシャルだから、2回連続なんだワン!
、、、ところで前回(その20「ミリオンセラーにだまされるな!」)でさ、雑誌や書籍の発行部数が大ウソだってことを言ってたけどさ、そのときご主人は「出版業界だけの話じゃない」って言ってたよね?それってどういうこと??
おいらは再びご主人に聞いてみたんだワン。
すると、ご主人は周囲を見回しながらヒソヒソと話しはじめた。
そう、販売部数の問題は出版業界だけの話じゃない。じつは新聞業界だって似たようなことをやってるんだ。オモテ向きは新聞の発行部数は正しいなんて言われているけど、じつは新聞の発行部数にも大きな秘密があるんだよ。
「えっ、大きな秘密って何?」
おいらは舌をベロンと出して訊いた。
一般的には、「新聞の発行部数は現実に近い」って言われてるんだよな。それは日本ABC協会っていう団体があってな、新聞や一部の雑誌の発行部数なんかを調査してるからなんだ。だから、雑誌ほど大きなウソはつけないと「言われている」んだよ。でもさ、、、いくら「発行部数」が正しくたって、その発行された新聞すべてが、読者の元に届けられてるとは限らないのさ。
「う~ん、なんかよくわからないワン。もっとわかりやすく説明してよ」
おいらはどうもチンプンカンプンだ。
新聞社が発行(印刷)した新聞っていうのは、町にある「新聞販売店」が買い取って、さらにそれを新聞販売店がみんなの家に配達する仕組みなんだ。ところが、その新聞販売店は実際に配達する家庭の数よりもかなり多い部数の新聞を、新聞社から「買い取らされてしまっている」のが現実らしいんだな。そうすると、かなりの割合の新聞が、家庭に配達されずに新聞販売店から直接ゴミとして捨てられているってことさ。
「ええっ? 捨てられてるのっ!!」とおいら。
「そうさ。ポチもひどいと思わないか?」とご主人も怒り顔だ。
ご主人の話によると、新聞って言うのは発行部数の2~3割は新聞販売店で捨てられてるらしいんだワン。それどころか「いや半分近くだ!」って主張している人もいるらしいんでござるよ。
「ええっ、新聞販売店がそんな悪いことをしてるの?」
「いやー、それが仕方ないことらしいんだよ、、、」
ご主人は悲しそうな顔で説明してくれた。
おいらも新聞販売店っていうのは、新聞社が直接やってるもんだとばっかり思ってたけど、じつはそうじゃないらしいんだワン。新聞販売店っていうのは普通の八百屋さんとか魚屋さんとかと一緒で、地域のおじさんとかが経営してる独立採算性のお店だ。新聞を仕入れて、それを売った差額を収入として生活してるんだよ。ところが新聞社からは読者を増やすために「もっとたくさん売れ!」ってかなり文句を言われるらしいんでござるよ。新聞の部数競争はとくに激しいからね。でも、、、実際は新聞を読む人なんて激減しているのが現実だワン? そんな状況で「もっと売れ!」って言われたってねぇ…。
「そう、現実は大変なことになってるらしいぜ。インターネットやテレビの普及で、新聞を購読しない人がすごい勢いで増えているらしいんだ」とご主人。
ご主人はさらに説明してくれた。
でもな、だからって新聞販売店が新聞社に注文する部数を減らそうとしても、新聞社はとりあってくれないんだ。新聞社にとっては発行部数は命だからさ、減らすわけにはいかないんだよ。だから「そんなのダメですよ、もっと売って下さい」って販売店に言う。可愛そうなもんでさ、新聞販売店は新聞社に逆らえないんだよ。だって、「たくさん売らないと、おまえの販売店には新聞を売ってやらないぞ!」って圧力をかけられちまうんだからさ。「そうしたらおたくはつぶれちゃいますよ!」ってね。
「可愛そうだワン! だから、新聞販売店っていうのは実際の読者の数より多く買い取っちゃうってわけ?」
そうさ。そんな風に販売店が新聞社から余分に押しつけられてる新聞を、「押し紙」って言うんだけどな、水面下ではかなり問題になったり、裁判にもなったりしてるんだよ。(→その他の新聞問題関連サイト1 、こっちも→その2)
ご主人は渋い顔だ。でもおいらは不思議だった。
「へぇー。でもさ、裁判だなんておいらそんな話全然聞いたことないけど、、、」
するとご主人。
「ポチのバカっ!」
、、、っと、怒ったよ。そして熱く語り始めたんだワン。
新聞やテレビがそんな大問題を報道するわけないだろ! 新聞が自分たちの暗部を記事にするわけないし、テレビ局って言うのは例外なく新聞社の資本が入ってるんだ。テレビ局も新聞社もじつはお仲間ってわけ。だからテレビでも新聞でも報道しないし、報道しないんだから、一般の人はそんな大問題をほとんど知らないわけよ。たまにあったとしても、全く利害関係のない週刊誌がたまーに記事にするぐらいだからな。 実際、身の回りでは新聞を購読しない人がかなり増えているのが実情だ。…にもかかわらず新聞社の発表では、毎年ほんのわずかずつ減ってるだけ。これはどう見てもおかしいよな?
う~ん、おいらも思うよ。どうやら新聞の発行部数ってのも、雑誌の世界に負けずかなり怪しい話らしいんだワン。「ウチの新聞はギネスブックでも認定された、発行部数世界一の新聞です」なんて言ってる新聞もあるらしいけど、それってどうなんだワン? もちろん、いくら実際に読む人がいなくたって、発行してるのは事実だから「発行部数」は確かに正しいけどさ。おいら納得いかないワン、、、。
「それにさ、新聞販売店としても、そんな『押し紙』の問題を隠したい理由もあるんだ」
とご主人は言った。
「へーっ、どんな理由??」
おいらは聞いたよ。
じつは新聞販売店っていうのは、新聞に折り込んで一緒に配達する「折り込み広告」ってのが、収入のかなりの部分を占めるわけ。ポチもスーパーの折り込みチラシを毎日見てるだろ?
「うん、そういえば今日もワンワンストアの安売りチラシが入ってたね」
おいらは、好物のガリガリ骨を安売りしているワンワンストアのチラシを思い出した。
あれは今日が特売日なんだワン!
「しまった! そういえばあとでワンワンストアにガリガリ骨を買いにいかないとな!」
ご主人も気づいた様子だ。
それはともかく、新聞販売店っていうのは、ワンワンストアみたいな広告主さんに対して、「ウチでは新聞を4000部配達してますから、折り込みチラシの広告料は××万円です」っていう風に営業している。料金は配達したチラシの数に比例するから、新聞の配達部数が多いほど、チラシの折り込み料金がたくさん入ってくる仕組みなんだ。そして、それは丸々新聞販売店の儲けだから、新聞販売店も収入を増やすためには「新聞をたくさん配達していることにしたい」んだよ!
「なっ、なーるほど! だから、実際より多く新聞を買うんだね? おいらやっとそのからくりがわかったワン!!」
おっ、ポチも賢くなったな。そういう理由もわかっていて、新聞社は新聞販売店に対して、たくさんの新聞を買い取らせることができるわけ。でも、この不景気で折り込みチラシも減ってるわ、新聞社から余分な新聞を買い取らせられるわで、どこの新聞販売店も青息吐息だっていうぜ。悪質な新聞勧誘も問題になってるしな。結局、苦しいのは新聞販売店だけで、新聞社はこれっポチも痛くないシステムになってるんだなぁ。
「クウ~ん、新聞販売店って色々言われてるけど可愛そうなんだねぇ、、、」
新聞のシステムっていうのが、そもそも前時代的でムリがあるんだよ。今の新聞なんて、新聞の中身を読みたいから買っている人なんていやしない。「どこの新聞でも一緒」「中身は読まないけど、テレビ欄だけは見たいから」「新聞は読まないけどスーパーのチラシだけは欲しいから」なんていう人がほとんどだろ? こんな商品ってオカシイと思わないか? ポチもそうだろ? ガリガリ骨が欲しいからガリガリ骨を買う。それが世の中の「普通」だ。それが新聞の場合だけ、中身はどうでも良くて、オマケだけで商品を買ってるんだからさ。
「そうだねぇ、よく考えたらヘンな話だワン!」とおいらも吠える。
その原因のひとつでもあるのが新聞の「再販制度」ってやつなんだけど、その話は難しいからまた今度な、、、、まぁ、とにかく、そういった矛盾だらけの新聞システムってヤツはそろそろ崩壊するだろうって言われてるよ。ただなぁ、新聞システムが崩壊して今以上に商業主義になってウソだらけになっても困るしなぁ。いや、今でもすでに商業的なんだから仕方ないか、、、
ご主人は、そんなワケわからないことをブツブツとつぶやきながら、苦い顔をしてだまりこんだ。
おいらは歩きながら思ったよ。なーんだ、結局、新聞君もウソつきだったんだねぇ。それにおいら、今までは新聞勧誘の人がなんとなく嫌いだったけど、新聞販売店やそこで働く人たちも、じつは可愛そうな存在だってことがわかったワン。
おいらもこれからは新聞勧誘の人が来ても、あまり吠えないようにするワンワン!!
、、、ところで前回(その20「ミリオンセラーにだまされるな!」)でさ、雑誌や書籍の発行部数が大ウソだってことを言ってたけどさ、そのときご主人は「出版業界だけの話じゃない」って言ってたよね?それってどういうこと??
おいらは再びご主人に聞いてみたんだワン。
すると、ご主人は周囲を見回しながらヒソヒソと話しはじめた。
そう、販売部数の問題は出版業界だけの話じゃない。じつは新聞業界だって似たようなことをやってるんだ。オモテ向きは新聞の発行部数は正しいなんて言われているけど、じつは新聞の発行部数にも大きな秘密があるんだよ。
「えっ、大きな秘密って何?」
おいらは舌をベロンと出して訊いた。
一般的には、「新聞の発行部数は現実に近い」って言われてるんだよな。それは日本ABC協会っていう団体があってな、新聞や一部の雑誌の発行部数なんかを調査してるからなんだ。だから、雑誌ほど大きなウソはつけないと「言われている」んだよ。でもさ、、、いくら「発行部数」が正しくたって、その発行された新聞すべてが、読者の元に届けられてるとは限らないのさ。
「う~ん、なんかよくわからないワン。もっとわかりやすく説明してよ」
おいらはどうもチンプンカンプンだ。
新聞社が発行(印刷)した新聞っていうのは、町にある「新聞販売店」が買い取って、さらにそれを新聞販売店がみんなの家に配達する仕組みなんだ。ところが、その新聞販売店は実際に配達する家庭の数よりもかなり多い部数の新聞を、新聞社から「買い取らされてしまっている」のが現実らしいんだな。そうすると、かなりの割合の新聞が、家庭に配達されずに新聞販売店から直接ゴミとして捨てられているってことさ。
「ええっ? 捨てられてるのっ!!」とおいら。
「そうさ。ポチもひどいと思わないか?」とご主人も怒り顔だ。
ご主人の話によると、新聞って言うのは発行部数の2~3割は新聞販売店で捨てられてるらしいんだワン。それどころか「いや半分近くだ!」って主張している人もいるらしいんでござるよ。
「ええっ、新聞販売店がそんな悪いことをしてるの?」
「いやー、それが仕方ないことらしいんだよ、、、」
ご主人は悲しそうな顔で説明してくれた。
おいらも新聞販売店っていうのは、新聞社が直接やってるもんだとばっかり思ってたけど、じつはそうじゃないらしいんだワン。新聞販売店っていうのは普通の八百屋さんとか魚屋さんとかと一緒で、地域のおじさんとかが経営してる独立採算性のお店だ。新聞を仕入れて、それを売った差額を収入として生活してるんだよ。ところが新聞社からは読者を増やすために「もっとたくさん売れ!」ってかなり文句を言われるらしいんでござるよ。新聞の部数競争はとくに激しいからね。でも、、、実際は新聞を読む人なんて激減しているのが現実だワン? そんな状況で「もっと売れ!」って言われたってねぇ…。
「そう、現実は大変なことになってるらしいぜ。インターネットやテレビの普及で、新聞を購読しない人がすごい勢いで増えているらしいんだ」とご主人。
ご主人はさらに説明してくれた。
でもな、だからって新聞販売店が新聞社に注文する部数を減らそうとしても、新聞社はとりあってくれないんだ。新聞社にとっては発行部数は命だからさ、減らすわけにはいかないんだよ。だから「そんなのダメですよ、もっと売って下さい」って販売店に言う。可愛そうなもんでさ、新聞販売店は新聞社に逆らえないんだよ。だって、「たくさん売らないと、おまえの販売店には新聞を売ってやらないぞ!」って圧力をかけられちまうんだからさ。「そうしたらおたくはつぶれちゃいますよ!」ってね。
「可愛そうだワン! だから、新聞販売店っていうのは実際の読者の数より多く買い取っちゃうってわけ?」
そうさ。そんな風に販売店が新聞社から余分に押しつけられてる新聞を、「押し紙」って言うんだけどな、水面下ではかなり問題になったり、裁判にもなったりしてるんだよ。(→その他の新聞問題関連サイト1 、こっちも→その2)
ご主人は渋い顔だ。でもおいらは不思議だった。
「へぇー。でもさ、裁判だなんておいらそんな話全然聞いたことないけど、、、」
するとご主人。
「ポチのバカっ!」
、、、っと、怒ったよ。そして熱く語り始めたんだワン。
新聞やテレビがそんな大問題を報道するわけないだろ! 新聞が自分たちの暗部を記事にするわけないし、テレビ局って言うのは例外なく新聞社の資本が入ってるんだ。テレビ局も新聞社もじつはお仲間ってわけ。だからテレビでも新聞でも報道しないし、報道しないんだから、一般の人はそんな大問題をほとんど知らないわけよ。たまにあったとしても、全く利害関係のない週刊誌がたまーに記事にするぐらいだからな。 実際、身の回りでは新聞を購読しない人がかなり増えているのが実情だ。…にもかかわらず新聞社の発表では、毎年ほんのわずかずつ減ってるだけ。これはどう見てもおかしいよな?
う~ん、おいらも思うよ。どうやら新聞の発行部数ってのも、雑誌の世界に負けずかなり怪しい話らしいんだワン。「ウチの新聞はギネスブックでも認定された、発行部数世界一の新聞です」なんて言ってる新聞もあるらしいけど、それってどうなんだワン? もちろん、いくら実際に読む人がいなくたって、発行してるのは事実だから「発行部数」は確かに正しいけどさ。おいら納得いかないワン、、、。
「それにさ、新聞販売店としても、そんな『押し紙』の問題を隠したい理由もあるんだ」
とご主人は言った。
「へーっ、どんな理由??」
おいらは聞いたよ。
じつは新聞販売店っていうのは、新聞に折り込んで一緒に配達する「折り込み広告」ってのが、収入のかなりの部分を占めるわけ。ポチもスーパーの折り込みチラシを毎日見てるだろ?
「うん、そういえば今日もワンワンストアの安売りチラシが入ってたね」
おいらは、好物のガリガリ骨を安売りしているワンワンストアのチラシを思い出した。
あれは今日が特売日なんだワン!
「しまった! そういえばあとでワンワンストアにガリガリ骨を買いにいかないとな!」
ご主人も気づいた様子だ。
それはともかく、新聞販売店っていうのは、ワンワンストアみたいな広告主さんに対して、「ウチでは新聞を4000部配達してますから、折り込みチラシの広告料は××万円です」っていう風に営業している。料金は配達したチラシの数に比例するから、新聞の配達部数が多いほど、チラシの折り込み料金がたくさん入ってくる仕組みなんだ。そして、それは丸々新聞販売店の儲けだから、新聞販売店も収入を増やすためには「新聞をたくさん配達していることにしたい」んだよ!
「なっ、なーるほど! だから、実際より多く新聞を買うんだね? おいらやっとそのからくりがわかったワン!!」
おっ、ポチも賢くなったな。そういう理由もわかっていて、新聞社は新聞販売店に対して、たくさんの新聞を買い取らせることができるわけ。でも、この不景気で折り込みチラシも減ってるわ、新聞社から余分な新聞を買い取らせられるわで、どこの新聞販売店も青息吐息だっていうぜ。悪質な新聞勧誘も問題になってるしな。結局、苦しいのは新聞販売店だけで、新聞社はこれっポチも痛くないシステムになってるんだなぁ。
「クウ~ん、新聞販売店って色々言われてるけど可愛そうなんだねぇ、、、」
新聞のシステムっていうのが、そもそも前時代的でムリがあるんだよ。今の新聞なんて、新聞の中身を読みたいから買っている人なんていやしない。「どこの新聞でも一緒」「中身は読まないけど、テレビ欄だけは見たいから」「新聞は読まないけどスーパーのチラシだけは欲しいから」なんていう人がほとんどだろ? こんな商品ってオカシイと思わないか? ポチもそうだろ? ガリガリ骨が欲しいからガリガリ骨を買う。それが世の中の「普通」だ。それが新聞の場合だけ、中身はどうでも良くて、オマケだけで商品を買ってるんだからさ。
「そうだねぇ、よく考えたらヘンな話だワン!」とおいらも吠える。
その原因のひとつでもあるのが新聞の「再販制度」ってやつなんだけど、その話は難しいからまた今度な、、、、まぁ、とにかく、そういった矛盾だらけの新聞システムってヤツはそろそろ崩壊するだろうって言われてるよ。ただなぁ、新聞システムが崩壊して今以上に商業主義になってウソだらけになっても困るしなぁ。いや、今でもすでに商業的なんだから仕方ないか、、、
ご主人は、そんなワケわからないことをブツブツとつぶやきながら、苦い顔をしてだまりこんだ。
おいらは歩きながら思ったよ。なーんだ、結局、新聞君もウソつきだったんだねぇ。それにおいら、今までは新聞勧誘の人がなんとなく嫌いだったけど、新聞販売店やそこで働く人たちも、じつは可愛そうな存在だってことがわかったワン。
おいらもこれからは新聞勧誘の人が来ても、あまり吠えないようにするワンワン!!
転載元
www.geocities.co.jp/SweetHome/8404/sono21.htm