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LINEはバカと暇人のもの

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LINEはバカと暇人のもの


既読スルーに拘泥する人々

とりあえずラインって言っとけ、の風潮に吐き気


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 作家の瀬戸内寂聴氏が、2015年11月号の『小説すばる』にて、「さよならの秋」と題した掌編小説を掲載し話題になったことは記憶に新しい。この掌編にはのっけから「LINE(以下ライン)」が登場する。主人公の「千晶」なる女性が、独白形式の視点で吐露するのだが、要するに「瑛太」なる恋人にラインでメッセージを3回送っても既読にならないから、それは無視である云々という「一方的最後通牒」ではじまる。が、自分の方は方とて学生団体「SEALDs」に参加してそのグループの「同志男性」を好いてしまったので、「瑛太」は自分にとって最早無意味であり過去人である。そして兎に角「戦争法案」はよろしくない、という内容の小品であった。

 私は瀬戸内寂聴氏を好きでも嫌いでもないが、この掌編を「若者の感性」などという文脈の中で肯定的に紹介している紹介文を観て吐瀉しそうになった。
「ラインでメッセージを3回送っていつまでたっても既読にならない事象」というのは、それは「無視」ではなく「ブロック」ではないか、という疑問はさておき、なんかとりあえずラインを出しとけば若者風だよね、という著者の安直な作劇に無批判に迎合しているのが何とも精神的に怠惰だと思う。

「ラインを出しておけばとりあえず若者風だよね」という感性は「『カノッサの屈辱』を見ていればとりあえず当世チャラ目のインテリっぽいよね」というバブル時代のノリに似ていてとても「老人臭い」。繰り返すように私は瀬戸内氏を批判しているのではなく、それを批判しない人間を批判しているのだ。ライン、ラインといえば言うほど老人のにおいがする。

 ちなみに当世青年リア充はラインと併用して”インスタグラム”なるものを使って「今日食ったディナー」とか「◯◯ちゃん家でのホームパーティー」だのの写真をこれみよがしにアップロードしているそうだが、こちらについては私がやったことがないので論評しようがない。

(以下略)

「池袋メンツ」事件

 「鼻殴れよ、やべぇ、ザマぁ…」。少女らの囃し立てる声や笑い声が響く。「本当に申し訳ありませんでした」とひたすら謝る少女の言葉を無視して、主犯格の少女が髪をつかんでひざ蹴りし、顔に平手打ちを浴びせる。被害少女は「助けて!」と悲鳴を上げながら、隙を見て逃げ出したが、暴行した少女たちは「逃げた、逃げた。反省もクソもねーじゃん」と吐き捨てた。
 これは、横浜市の中学2年の女子生徒(14)ら3人が知人の女子高生を暴行した様子をYouTubeに投稿した動画の一部である。
 この動画の投稿をきっかけに、3人は傷害容疑で警視庁少年事件課に逮捕された。逮捕容疑は、昨年12月2日午後、東京都豊島区東池袋の公園で、知人の女子生徒(17)を殴るなどして、全治約2週間のけがをさせたというもの。少女らは調べに「交際相手をめぐりトラブルがあった」と動機を供述しているという。
 警視庁によると、4人は無料通信アプリ「LINE」で「池袋メンツ」と名乗るグループのメンバーだった。(iRONNA編集部)

17歳少女をリンチした
LINEトモダチの「承認競争」


同質な仲間とつながるツール


 インターネットは、世界中に散らばる多種多様な人びとが、時間と空間の隔たりを超えて、互いにつながりあうことを可能にした開放的なシステムである。しかし昨今は、世界観や価値観を同じくする仲間が、時間と空間の制約を超えて、互いにつながり続けることを容易にする閉鎖的なシステムとして使われる機会も多くなっている。携帯電話やスマートフォンといったモバイル機器を情報端末として用いる場合には、さらにその傾向が著しい。その意味で、現在のネットは、異質な他者とつながる装置ではなく、同質な他者とつながる装置ともいえる。

 現在、若者たちの多くは、学校生活など日々のリアルな人間関係をマネージメントするツールとして、ネットを活用している。LINEはその典型である。しかし、そこでの人間関係に不全感を抱える若者たちも、またネット上に代替の人間関係を求めている。LINEは、その道具としても駆使される。いわゆるID交換によって、見知らぬ他者とつながることも可能だからである。彼らは、しばしばLINE民と呼ばれる。そこが生活の基盤となっている様子から、LINEの住民といった意味で用いられる。

 日常のリアルな仲間をマネージメントするためにLINEを駆使する若者たちも、またそれを代替してくれる仲間をネット上に求めてLINEを駆使する若者たちも、人間関係に対して強いこだわりを持っているという点では、互いにまったく同じ心理的特性を有している。しばしばネット依存やLINE依存と呼ばれる問題も、ここから生じてくる。それは、ネットゲームや動画などのコンテンツから抜け出せない依存のメカニズムとはまったく違う。

 彼らの多くがつねにネットに接続し、ネットへの接続を切断できずにいるのは、けっして快楽に押し流されてのことではない。もちろん、仲間と接続しつづけることに快楽の要素がまったくないわけではない。とりわけネットの利用を始めた当初は、その要素も大きいと考えられる。しかし、日夜ネットを利用しつづけ、その常時接続にやがて疲弊感が募っていっても、もはや接続機器を手放せなくなってしまうのは、けっして快楽の強さからではない。むしろ不安の強さからである。自分だけが仲間から外されるのではないかという恐怖から手放せないのである。

(以下略)


情報漏洩の犯人は君だ!

 日本年金機構の情報漏えいという大問題の陰に隠れて、さほど大きな話題にはなりませんでしたが、6月中旬にりそな銀行が個人情報漏えいの問題を起こし、銀行として公式に謝罪するという事件が有りました。この事件だけが原因では有りませんが、りそな銀行の株価が下がり、株式総額で一日の間に400億円以上が消えてなくなるというほどの大事件でした。では、どれだけの個人情報がもれたのでしょうか。日本年金機構と同様、100万人分以上の個人情報が漏れたのでしょうか。いいえ、そうではなく、結果的には一人、あるいは二人の個人情報が漏れただけなのですが、銀行としては大問題になったのです。経緯を説明しましょう。
 りそな銀行の都内支店に、芸能人である関ジャニ∞の大倉忠義さんや人気俳優の西島秀俊さんが訪れ、彼らの口座の開設や銀行カードの紛失等についての内容がツイッターに書き込まれたのです。本来、銀行の従業員でしか知り得ない内容が本人以外から書き込まれ、ツイッターで大騒ぎになりました。詳細を調べると、その銀行支店の従業員が、自分の子どもに話した事によって、その子どもがツイッターに書き込んだ事が原因でした。
 銀行に取って、あるいは銀行だけでなく、客相手の商売であれば、芸能人であれ、一般人であれ、その人が、どのようなサービスを受けているか、何を購入しているのかということはプライバシーに関わる重大な個人情報です。それが当事者以外の第三者に漏れるだけでも大問題であり、さらにツイッターという世界中の人が見る事の出来る場所に書き込まれたという事が、その店(銀行)にとって信用問題に関わる重大問題となったわけです。
 この十数年で時代は大きく変わったということを認識しなければなりません。ネットは単に便利な道具というだけでなく、社会を変えてしまったと言っても過言ではないのです。つまり、今回の事件でもネット社会以前の時代では大きな問題にはならなかったでしょう。昔も今も、銀行に取って、顧客の情報、つまり個人情報の重要性や価値は変わっていません。当時も漏えいがないように十分注意されていたはずです。しかし、従業員が、自分の子どもに仕事の内容、たとえば今回のように、芸能人が来店した事を自慢げに話す事はあったでしょう。その子どもの学校に行って、友達に自慢げに話したかもしれません。しかし、その話題がそれ以上に広がる事、つまり友達から友達に話すことで、多くの人の話題になるまでには至らなかったのです。現在は異なります。子どもがネットに投稿すれば、全世界中の人が一瞬で知ることができるのです。
 大人も子どもも、LINEやツイッターといったSNS(ソーシャルネットワークサービス)をはじめ、ネットを使うようになった現在、ネットが友達であるような感覚を持っているようです。確かに普段利用するLINEやツイッターといったネットワークサービスの向こう側には、自分の味方になってくれる人ばかりのようです。しかし、本当は自分に反感を持っている人たちが隠れていて、聞き耳を立てているのです。そのことを肝に銘じなければなりません。「いや、LINEやツイッターを利用する際には、利用者制限、つまり見れる人を制限しているから大丈夫」という人がいます。しかし、その友達が不注意にも他人に書いた内容を漏らしてしまう事もあるのです。りそな銀行の件も、自分の子どもだからと安心した心の隙があったのかもしれません。
 少し前の人気テレビ番組で「友達の友達は皆友達だ!」という言葉が有りました。ネット社会では、少なくとも「友達の友達は赤の他人だ!」と考えるべきでしょう。(神戸大大学院工学研究科教授・森井昌克「怪奇骨董技術箱」2015年6月29日

LINEいじめの実態

意識高い系ボスママ LINE案内に返事忘れたママはいじめ対象

 LINE上でママ友から陰湿ないじめを受け、同じ小学校の2人の母親が自ら命を絶つという栃木県佐野市で起きた衝撃的な“事件”から2か月が経った。

 「ママ友問題」には多くの芸能人が関心を寄せる。1年前、ママ友たちとのトラブルをブログで告白し騒動となった江角マキコ(48才)もその1人だ。

 「江角さんは栃木のニュースが報じられて以来、ずっと気にしているようです。彼女は“ママ友いじめの最大の被害者は子供”だと言っています。“ママ友同士のLINEは子供に無関係ではいられない。スマホを見た母親の表情が曇ると子供はすぐに気づくし、子供に大きな影響を与えることに親は気づくべき”と話していました」(江角を知る芸能関係者)

無料通信アプリ「LINE(ライン)」のアイコン 
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 『女性セブン』には「私もママ友との関係に悩んでいる」という電話が多数届き続けている。とくにLINEやSNSは「学校行事やPTA、塾などの情報交換には便利だが、相手との距離が近くなりすぎて、軋轢が生じやすい」(教育評論家の松本肇氏)傾向があり、大きなトラブルのもととなる。

 LINEのママ友6人グループのメンバーである30代主婦が言う。

「本当の仲良しは5人で、残り1人は嫌われています。その5人で別の“裏LINEグループ”を作って、建前と本音を使い分けてるんです。表LINEで『今日は素敵なお洋服ね』と褒めても、裏LINEでは『胸開きすぎ。そんなに男の目を引きたいのか』と毒を吐く。いつか自分も裏LINEからはじかれるのではないかと怖くて、つい調子を合わせているうちに、どんどん内容もエスカレートして…もう抜けられないんです」

 実際にいじめ被害を受けたというママは深刻だ。

 「一度、自分の子供と一緒に遊んでいるお子さんの顔をボカさないで、ジオタグ(位置情報)込みでSNSにアップしてしまったんです。それ以来、ママ友グループのLINEで私が発言するたびに活発なやりとりがピタッと止まり、発言スルーが繰り返されるようになりました。普段直接会うと挨拶はしてくれますが、いくらメッセージを送ってもLINEでは完全無視。どうすればいいのかわかりません」(40代パートママ)

 20代後半の事務員ママは「意識高い系」の“ボスママ”に睨まれた。

 「30代前半のママが保育園の同じクラスの母親に声をかけ全員がLINEメンバーに。このママは 母親対象の食育や子育ての勉強会を主催し、何度も案内が送られてきました」

 案内状に返事を出し忘れたことがきっかけで子供もいじめの対象になった。

 「知らないうちに別のママ友LINEグループが結成されて、私は見事に外されていました。そのグループでは“あの母親の教育では子供もレベルが低い。子供同士もつきあわせないほうがいい”といわれているそうです。私はまだしも、子供まで…」(事務員ママ)




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