日韓基本条約を不平等だと言うなら
韓国の鉄道をひっぺがえし全部返せ…
古田博司・筑波大院教授が講演
【九州「正論」懇話会詳報(上)】
筑波大大学院の古田博司教授は18日、福岡市博多区で開かれた九州「正論」懇話会で、朝鮮半島との付き合い方について「日本は巻き込まれないように気を付けるべきだ。無理難題を言われたら、常識で返すべきだ」と語った。詳報は次の通り。
朝鮮半島とは何なのかを考えるには「常識」から入るべきです。
半島の山は北部にあるだけで、あとは平野。絶対に敵は防げません。南側が海で逃げ出せません。行き止まりの「廊下」のようなものです。
李氏朝鮮は、外敵から守るのに、鴨緑江と豆満江を閉め、自由貿易を禁止した。それを私は「防衛経済」と呼びます。貿易を制限すれば貧しくはなるが、それだけ国の安定性は高くなります。
40年間朝鮮を研究してきて、北朝鮮と李氏朝鮮は似ていると感じます。ともに貧しく、技術水準が低い。
平壌には3回行ったが、店がない。洋服店だと思って近づいたら、壁一面に絵が描いてあった。李氏朝鮮時代の文献を読むと、店は筆屋と真鍮(しんちゅう)屋、質屋くらい。似ています。
李氏朝鮮をかつて豊臣秀吉が13万の軍隊で攻めました。戦後、左翼の学者が「(秀吉は)負けた」と言ったが、負けてはいません。秀吉が亡くなり、軍隊を引きましたが、日本が運がよかったのは「助けず、教えず、関わらず」の非韓三原則で、李朝に関わらなかったから。関わっていたら、大変なことになっていたはずです。
日本統治時代は自由経済で、そこそこ食えた。ただ、民族性を失った時代だった。「防衛経済」の時代は貧困だが、民族性は失わなかった。
ところが韓国は、自由主義経済で、なおかつ民族主義的と、これまでにないパターンです。北緯38度線で韓国が『島』化したからです。
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その韓国を、米韓軍事同盟で軍事的に、日韓基本条約で経済的に支えてきたが、2000年代に入り、民主主義国家であるはずの韓国が、李氏朝鮮に先祖返りしたのです。産経新聞の加藤達也前ソウル支局長は朝鮮日報が言ったことをネット上で言っただけで、捕まった(在宅起訴)。韓国は民主主義や法治主義、言論の自由の線上には、いなくなりました。
朴槿恵(パククネ)政権は日韓基本条約を不平等だといいます。
日韓基本条約は、付随条約で日本が韓国に残した資産を放棄することが前提です。(不平等というならば)日本は韓国の鉄道を全部ひっぺがえして、返してもらわないといけません。(九州総局)
非韓三原則で対応を!
とにかく周りに悪口言いふらす韓国
〝悪質外交〟に巻き込まれるな
古田博司・筑波大院教授が講演
【九州「正論」懇話会詳報(下)】
韓国は矛盾を抱えています。本当のことをいうと、危険なのは韓国の方です。北朝鮮は核を持つことで、安定度を高めている。
その韓国は、秘密援助で北を支えてきた。
金大中(キムデジュン)韓国大統領は引退後に刑事訴追されないよう、北に南北首脳会談を呼びかけ、秘密支援しました。南は北が要求した10億ドルを5億ドルに値切り、支払った。これで会談を実現し、ノーベル(平和)賞を得た。その権威で、引退後の訴追を免れました。
次の盧武鉉(ノムヒョン)政権は北に国家支援を行い、裏でも秘密支援した。2006年に北は核実験を行ったが、翌年に首脳会談を行った。
それが李明博(イミョンバク)大統領になると、延坪島(ヨンビョンド)砲撃事件などが立て続けに起きた。
だが、韓国は北を支援し続けている。それで北には脅しと、たかりの体質が染みこんでいる。北は、朴槿恵政権が(裏金を)払うまで事件を起こします。次の事件を警戒した方がよいですね。
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かつて李朝は、(清を建国した)満州族の要求を、次々とごまかしたり、引き延ばしたりしてきた。
たとえば、「満州族の王族と結婚するから李朝の高官の娘をよこせ」と言われると、2~5歳の娘を見つけて満州族に見せ、「育つのに時間がかかります」と言い、話を引き延ばした。慰安婦像の撤去も同じ引き延ばしです。だから、日本は慰安婦像の撤去を言い続けないとダメです。
韓国はとにかく、周りに悪口を言いふらす。頼み事に応えきれなくなれば「忘恩の徒だ」とののしる。そんな文化なんです。日韓併合時も金がなく、(王様は)自分の責任を取りたくなくて、家臣に丸投げした。だが、併合後、オランダのハーグに使者を送り、日本の悪いところをふれ回った。
誤魔化し、引き延ばし、告げ口を、それぞれ漢語で「●(=手へんに唐)(とう)塞(そく)」「遷延(せんえん)」「離間事」(韓国語でイガンジル)と言います。これを理解し、(韓国の悪質な外交行動に)巻き込まれないようにしなければなりません。朝鮮という国は、巻き込んでいく国です。だから、日本は「助けない、教えない、関わらない」という非韓三原則で対応する方がよいのです。
(九州総局)