【ウォール・ストリート・ジャーナル・ジャパン】次期大統領選挙の同党の有力候補の、米有力議員が安倍首相を訪問、揺れる日米関係で助っ人
米有力議員が安倍首相を訪問、揺れる日米関係で助っ人
By Yuka Hayashi and Toko Sekiguchi
靖国神社の参拝をめぐって日米関係がぎくしゃくする中、安倍晋三首相に思いも寄らない助っ人が現れた。米上院議員のマルコ・ルビオ氏(共和、フロリダ州)だ。
ルビオ議員は21日、
首相官邸を訪問し、安倍首相の政策課題の中心に位置付けられる自衛隊の拡充と中国の拡張主義的な領土政策への対処という2つの問題について支持を表明した。
上院外交委員会東アジア太平洋小委員会の筆頭委員でもあるルビオ氏は、首相官邸を訪問し、安倍首相の政策課題の中心に位置付けられる自衛隊の拡充と中国の拡張主義的な領土政策への対処という2つの問題について支持を表明した。
安倍首相が12月末に靖国神社を参拝してから訪日した米政府高官として最も地位が高い人物だ。
首相の靖国参拝に対しては、近隣諸国が強く反発しただけでなく、米国政府も批判していた。
ルビオ議員は会談の冒頭で「安倍総理が日本の安全保障分野の能力を高めるためになされてきた種々の決断や取り組みを支持するとともに、
とりわけ日本の領土に対する冒険心に富んだ近隣国による非合法的な主張」を踏まえると、そうした姿勢は心強い、と述べた。
ソース: (日本語)
原文(英語):Rubio Offers Abe Reprieve From U.S. Diplomacy Woes
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2014/01/21/rubio-offers-abe-reprieve-from-u-s-diplomacy-woes/
ルビオ議員は米国で共和党の若手ホープと期待されており、
次期大統領選挙の同党の有力候補とされている。
1971年5月28日(42歳) | |
フロリダ州マイアミ | |
共和党 | |
ジャネット・ドゥスデベス |
靖国神社を参拝したことで、米国政府から「近隣諸国との緊張を悪化させるような行動」に「失望している」と異例の厳しい批判を受けた安倍首相にとって、米議会の有力議員であるルビオ氏の発言は、おそらく望んでいた言葉そのものだろう。
米議員の間では目下、日本への関心が高まっている。米政府関係者によると、東アジアにおける安全保障の緊張の高まりや安倍首相が打ち出した積極的な景気刺激策「アベノミクス」による日本経済の再活性化などが背景にあるという。ルビオ議員に次いで今月末には、エド・ロイス下院外交委員長(共和、カリフォルニア州)が訪日を予定している。
在日米国大使館によると、昨年9月30日までの1年間に訪日した米議員は、前年度の2倍に相当する28人に上ったという。
さらに、デビィン・ニューネス議員(共和、カリフォルニア州)とホアキン・カストロ議員(民主、テキサス州)は今月初旬、ホワイトハウスに対して環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)など日本関連の政策推進を求めるために初めて議員連合を結成した。また、他の議員にもこの超党派のグループへの参加をよびかけている。
米議会に日本支持者が少ないことが懸念される中、日本政府にとって同グループの発足は喜ばしい動きだ。
これまで日米関係に積極的に関わってきたダニエル・イノウエ上院議員とジム・ウェブ上院議員がいなくなったことで、こうした懸念が高まっていた。イノウエ議員は12年に死去、ウェブ議員は13年に退任した。
ルビオ議員は今週アジア諸国を歴訪しており、日本の他に韓国とフィリピンも訪問する。
日本ではあまり知られていないが、
ルビオ議員は米国で共和党の若手ホープと期待されており、
次期大統領選挙の同党の有力候補とされている。
日本ではあまり知られていないが、
ルビオ議員は米国で共和党の若手ホープと期待されており、
次期大統領選挙の同党の有力候補とされている。
2日間の日本滞在中、ルビオ議員は東シナ海の尖閣諸島周辺における中国の活動拡大に関して海上保安庁から説明を受けたほか、海上自衛隊の横須賀基地を訪問し、防衛大臣や外務副大臣と会談した。