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中国最新鋭機の秘密が米軍に筒抜けに 南沙諸島進出の封じ込めに効果?

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産経WEST


中国最新鋭機の秘密が
米軍に筒抜けに
南沙諸島進出の封じ込めに効果?


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 米国製の戦闘機とロシア製の戦闘機が5月10日、南シナ海上空で激しい“空中戦”を繰り広げた-。とはいっても実戦ではない。南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島の埋め立てと恒常的な基地化に突き進む中国に対抗するため、米軍とマレーシア軍が協力。中国軍と同じロシア製戦闘機「Su-30フランカー」を持つマレーシア軍が“練習試合”で中国軍戦闘機を制する秘策を明らかにしたのだ。(岡田敏彦)
敵役は本物
 米海軍によると、訓練に参加したのは原子力空母カールビンソン(ニミッツ級・約10万1千トン)を中心とした第7艦隊とその戦闘機群、そして、マレーシア空軍の「Su-30MKフランカー」と「Mig-29N」。マレーシア空軍機はいずれもロシア製で、特にSu-30MKは中国の新鋭戦闘機と同型機。冷戦時代なら「鉄のカーテン」に隠されていたはずの東側戦闘機の性能を、マレーシア空軍が米軍に出し惜しみなく提供したのだ。その方法は、DACT(異機種間空中戦訓練)。映画「トップガン」で一躍有名になった、違う機種同士での戦闘訓練だ。
 同映画では、主人公の乗る当時の新鋭戦闘機F-14トムキャットが、空中戦訓練で教官の乗る旧式の小型攻撃機A-4スカイホークに翻弄されるシーンが展開されたが、米軍がこんな訓練を行うのは過去の苦い経験によるものだ。
ミサイル万能論を覆したベトナム戦争
 1950~60年代、米中仏ソの軍事大国はいずれも大陸間弾道ミサイル(ICBM)を頂点とした「ミサイル万能論」にどっぷり浸かっていた。戦闘機同士が空中戦を行い、機関砲を撃ち合うなどという第一次大戦以来の古くさい戦闘はなくなり、お互いに遠くからミサイルを撃ち合って勝負が付くとみていた。その予測を覆したのが64~75年のベトナム戦争だ。
 ベトナム戦争では新鋭機としてF-4ファントムII(ショートノーズ型=初期型)が海空軍部隊で使用された。機関銃を積まず、ミサイルだけを積んだファントムIIは、空対空戦闘で思わぬ苦戦を強いられる。ミサイル誘導に関わる電子装備は、まだ発達途上にあったからだ。
 当時のパイロットの回顧録などによると、レーダー誘導のミサイルは、敵戦闘機の激しい動きなどで目標を“見失う”トラブルが多発。一方の赤外線誘導ミサイルは、敵戦闘機の排気口から放出される赤外線を追うはずが、水田に映る太陽をめがけて突っ込んでいくなど散々な結果に。
禁じ手まで使い…結局、最後は空戦能力勝負に
 結局は敵の真後ろ、しかも至近距離に迫ってミサイルを撃つのが撃墜への最短条件となった。
 当時の米海軍のパイロット、ランディ・カニンガム大尉は、ミサイルだけを積んだファントムIIに搭乗。ベトナム軍のベテランパイロットとの空中戦で後ろを取り合う壮絶な空中戦を展開し、最後は双方ともバーティカル・ローリング・シザースという自滅的な空中機動を展開した。
 互いに螺旋(らせん)状に旋回しつつ、速度を落としながら垂直方向へ降下するという、位置エネルギーと運動エネルギーを同時に失う機動で、危険すぎるため軍が禁じ手としていたほどだった。
 こうした現場のパイロットたちからは、どうせ敵の後ろにつかなきゃならないなら、機関砲を積んだ方が良い-との要求が続出。応急措置で胴体下に機関砲ポッドを積み、その後は機首に機関砲を内蔵したF-4ロングノーズ型が登場。後に開発されたF-15、F-16とも開発段階から機関砲が内蔵された。
 ミサイルのレーダーや電子装備、機動力が大幅に向上し、母機の誘導を不要とした“打ちっ放し”が可能となった現代でも、ステルス戦闘機F-22さえ機関砲は搭載されている。最後は敵機の後ろにつくことが必要になるのでは-との「空戦能力信奉」は消えていない。
トップガン学校
 こうした空戦能力を磨くため、ベトナム戦争後期以降にパイロットの学校や専門の部隊が設立された。
 米海軍の「トップガン」は、世界の海に展開する空母艦載機部隊から優秀なパイロットを定期的に本国カリフォルニア州の基地に集めてDACT(異機種間空戦訓練)で鍛え、卒業生が部隊に戻って同僚らにそのテクニックを教えるというもの。また空軍ではアドバーサリー(敵役)部隊が設けられ、一般部隊に訓練を施している。
 これは、同じ部隊の同機種同士で空中戦訓練をしても、お互い手の内を知っているだけに進歩が少ないうえ、勝ちパターンの固定化が懸念されるなどの考え方による。実戦では敵は思いもかけない戦術、予想外の機動を仕掛けてくる可能性があり、敵機の空戦性能を知り、シミュレートする“敵役”は重要な存在なのだ。
 とはいえ、正確に敵役を演じるのは難しい。冷戦下では仮想敵国の戦闘機を手に入れるのは至難の業で、飛行特性の似た自軍の戦闘機(A-4など)で我慢せざるを得なかったのだが、時代は変わった。冷戦の終結で「本物」を使えるようになったのだ。
仮想“中国軍機”があちこちに
 冷戦終結とドイツ統一で、旧東独の旧ソ連製兵器は統一ドイツ軍のものとなり、Mig-29など新鋭機の性能は広く西側世界の知るものとなった。またソ連崩壊後のロシアは、武器輸出を主要産業のひとつとし、旧ソ連時代からつながりのある国に兵器を輸出し外貨をかせぐことに。そうした輸出先の一つが中国であり、マレーシアだった。
 中国では1990年代から、ロシア製のフランカーシリーズを購入。自国でコピー品を製造するなどロシアとのトラブルも抱えているが、シリーズ最新のSu30MKKフランカーも多数導入している。電子装備はともかく、空戦機動力では西側の戦闘機を凌ぐとも言われるフランカー系の空戦能力は西側各国の脅威だったが、その秘密のベールをあっさり公開したのがマレーシアだ。
暗礁を中国に奪われ
 政治と軍備は分けて考えるべきとの考えから、マレーシアは西側、東側双方の兵器を導入している。空軍ではロシア製のSu-30MKMを18機にMig-29を14機と、米国製のF/A-18ホーネット8機を混成装備。うちSu-30MKMは中国のSu-30MKKとほぼ同一の機体だ。共通してロシアの兵器を装備するという政治的な特色がありながら、南沙諸島をめぐって中国とマレーシアの関係は悪化している。
 両国は伝統的に良好な関係を保っていたが、2014年1月、マレーシアの排他的経済水域(EEZ)にあるジェームズ礁(暗礁)の近くで中国海軍が、領土主権を守る決意を示す「主権宣誓活動」を行い、領有を宣言。マレーシアは中国に反発するベトナムやフィリピンなどと連携するとともに、同礁に最も近い町ビントゥルに海兵隊基地の建設を決定するなど、中国の拡張主義に懸念を抱いている。
 とはいえ戦力ではマレーシアは中国の足下にも及ばない。そこで頼みの綱となったのが米国との連携というわけだ。
(以下略)
【メガプレミアム】中国最新鋭機の秘密が米軍に筒抜けに 南沙諸島進出の封じ込めに効果?http://www.sankei.com/west/news/151227/wst1512270007-n1.html @SankeiNews_WESTさんから

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中華人民共和国(PRC)の横暴と脅威をこんなに分かりやすく説明した資料を、防衛省が先月末(5月29日)に公開していました。
日本のマスコミが報道した形跡がネット上には見つからなかったのですが、どこも気付かなかったの?まさか全社とも知っててスルーってことは無いですよね。

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1-1 中国の南シナ海における進出
● 中国は力の空白を突いて南シナ海全域に進出(50’-70’西沙諸島→80’-南沙諸島)
関連年表
1950年代: 仏軍撤退
 ↓
1950年代: 中国、西沙諸島の半分を占拠
(南越も同時期に西沙諸島進出)
 ↓
1973年: 在南越米軍撤退
 ↓
1974年: 中国、西沙諸島全域支配(南越撃退)
(1975年:南越崩壊(ベトナム戦争))
1980年代半ば:在越ソ連軍縮小
 ↓
1980年代: 中国、南沙諸島進出
1988年: 中国、南沙諸島6か所占拠
1992年: 在比米軍撤退
 ↓
1995年: 中国、ミスチーフ礁占拠
2000年代: 中国、南シナ海南部進出
2012年: 中国、スカボロー礁事実上支配
2014年~: 中国、南沙諸島において大規模埋立実施

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1-2 中国の進出に際しての交戦事例
● 中国がそれまで未占拠の島嶼へ進出した際、1974年及び1988年の2回にわたりベトナムとの間で戦闘が生起
1974年1月、中国が民兵を乗船させた艦艇部隊(哨戒艇等6隻)をそれまで占拠していなかった西沙諸島の西部へ派遣、南ベトナムのフリゲート等4隻と交戦
 中国側の損害:艦艇4隻に損傷、85名が死傷
 南ベトナム側の損害:艦艇1隻が沈没、3隻に損傷、100名以上が死傷
南ベトナム側が撤退し、中国が西沙諸島の全域を占領

1988年1月、南沙諸島に基地のなかった中国が艦艇部隊を派遣しファイアリークロス礁で構築物建設を実施。3月、ジョンソン南礁において中国フリゲート3隻がベトナム揚陸艦等3隻と交戦
 中国側の損害:1名が負傷
 越側の損害:艦艇2隻が沈没、1隻に損傷、400名以上が死傷
ベトナム側が撤退し、中国がジョンソン南礁を占領中国側の損害
※ 上記2件に関して中国側は、(南)ベトナム側が不当に侵入し挑発してきたためなどと説明

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1-3 最近の中国の軍・海上法執行機関等による活動の事例
①2010年6月、ナツナ諸島周辺で、中国漁船を拿捕したインドネシア巡視船に対し、中国海上法執行船が砲の照準を合わせ威嚇
②2011年5月、ベトナムの沖合で海上法執行船舶(海監)がベトナム資源探査船の作業を妨害し曳航していたケーブルを切断
③2011年6月、バンガード礁周辺で作業していたベトナム資源探査船の航行を中国艦船が妨害
④2012年のスカボロー礁でのフィリピン艦船との対峙以降、中国海警船舶がプレゼンスを維持
⑤2013年5月、セカンドトーマス礁周辺に艦船を派遣し、フィリピン軍の哨所(揚陸艦)への補給を妨害
⑥2013年10月、南ルコニア礁周辺へ艦船を派遣。この他、2014年1月、ジェームズ礁周辺で艦艇が活動
⑦2014年5月~7月、トリトン島南方に軍・海警船舶の護衛を伴いつつオイルリグを展開し、ベトナム艦船と対峙
⑧2014年8月、中国海警船舶がリード礁で活動し標識を投下。2011年にもフィリピン船舶の航行を妨害
⑨2015年4月、スビ礁周辺でフィリピン航空機に対する強力な光の照射、退去要求などを行い、フィリピン側が懸念を表明
(資料源:各種報道 等)

続きはご自分の目で、防衛省の資料をご確認ください。
防衛省・自衛隊のサイトのトップページから入手することもできます。
(中段の「ピックアップ」の右側に、PDFファイルへのリンクがあります)
http://www.mod.go.jp/
残念ながら英語版は無さそうです。

国立国会図書館のサイトにあるこちらの資料も参考になります。
南シナ海における中国の海洋進出および「海洋権益」維持活動について
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8358450_po_075403.pdf?contentNo=1

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