東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)が無所属で立候補する意向を固めた。1月6日付の毎日新聞が報じるところによると、田母神氏は5日、支援者らの会合で「都民の生活や命を守れるのは自分だけだ」と決意を語り、7日に記者会見し正式表明する。立候補が明らかになるのは、日本弁護士連合会前会長の宇都宮健児氏(67)に続き2人目。

自民、候補者選び「迷走中」　時間切れで舛添氏だが民主も乗って来るのは嫌(都知事選)
 猪瀬直樹氏の辞職に伴う東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)で、自民党都連は6日、都内のホテルで役員会を開き、元厚生労働相の舛添要一氏や現職国会議員の橋本聖子氏、元東京都副知事の佐藤広氏らを含め、党として擁立や支援を目指す候補者を数名に絞って協議した。

自民党の石破茂幹事長は6日のBSフジの番組で、舛添氏について「有能な人だ」と述べ、支援の可能性に含みを持たせたが、問題は「民主党嫌い」の安倍晋三首相だ。すでに立候補の意向を表明している宇都宮健児氏を支援しリベラル色を前面に押し出すべき時であるにもかかわらず、小泉純一郎元首相が推す高齢の細川護熙元首相に立候補を打診して固辞され、本命であったジャーナリストの鳥越俊太郎氏にも固辞された民主党は、結局は自民・公明という現時点の政権与党と同じ舛添氏を支援する可能性を残している。個人的な好き嫌いが政治的意思決定に表れる民主党嫌いの安倍首相が、民主党も推すかもしれない候補者に難色を示しているのは、わからなくもない。