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朝鮮族男性の案内役と同行 中国「スパイ」と解釈か

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朝鮮族男性の案内役と同行

中国「スパイ」と解釈か



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 スパイ活動を行った嫌疑などで中国当局が日本人男性3人を拘束した問題で、神奈川県の50代男性が拘束された際、同行していた中国朝鮮族の男性も一緒に拘束されていたことが3日、複数の関係者への取材で分かった。
 日本人男性は現地での案内を朝鮮族の男性に依頼していた。関係者は案内役の存在を把握した中国当局が、「極めて高い関心に基づく情報収集」と拡大解釈し、スパイと決めつけた可能性があるとみている。
 日本人男性は5月中旬、遼寧省丹東市で拘束された。丹東市などの中朝国境では北朝鮮の国内情報に接する機会も多い。
 男性は脱北者支援に意欲的で、関係者は男性の関心は中国よりも北朝鮮の国内事情にあったと指摘。朝鮮族の男性についても、現地での移動などの利便のために雇ったとみている。
 男性は5月中旬からホテルで約4カ月軟禁され、9月15日の送検後、拘置所に移送された。日本政府は男性に接見したり中国側と接触したりして情報を収集、分析しているが、現時点では起訴される公算が大きいとみているという。
 一方、5月に浙江省で拘束されたという愛知県の50代男性は中国を中心に海外情報に長く携わった元公安調査庁職員。退職後数年以上たち、現在は同県内の調査・人材派遣会社に勤めている。中国は外国の元公務員に対する防諜意識が特に高い。中国側が男性を拘束した背景にも、実際の活動内容より職歴からターゲットにした可能性がある。
懲役10年の可能性も
 【北京=矢板明夫】中国の司法関係者によれば、スパイ事件の容疑者はまず、国家安全庁の関連施設で取り調べを受けるケースが大半だ。今回、スパイ活動を行ったとされる2人の日本人は逮捕手続きが完了し、すでに拘置所に移されたとみられる。
 「スパイ罪」なら懲役10年以上の重い判決を受ける場合がほとんどで、「国家と人民の利益に深刻な被害をもたらした」と認定されれば死刑もあり得る。「国家機密探知罪」なら、懲役3年以上10年以下の判決を受けるケースが多い。刑務所内での労働などに参加すれば、1~2割の刑期短縮も期待できる。 

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