富裕層じゃないのに
平気で何百万円も
「爆買い」する中国人
平気で何百万円も
「爆買い」する中国人
彼らの真の目的は、やはり
小遣い稼ぎの「代理購入」だった。
小遣い稼ぎの「代理購入」だった。
小遣い稼ぎの「代理購入」
ノンフィクション作家・青樹明子
中国人の「爆買い」には慣れっこになってしまった私たちだが、それでも自分の目で見ると、やはり驚く。高級品贅沢(ぜいたく)品だけではない、毎日使う化粧品やら日用雑貨、家庭の常備薬までも爆買いしている。その様子は中国人ですらびっくりだ。
「ドラッグストアでは本当に驚いた。ツアーで一緒だった日本語学校の女の先生、大量買いなんてもんじゃない。棚の端から端まで、すべてさらっていって、後には何も残らないんだよ」
鳥取の人口3500人という小さな町に中国人観光客4000人が押し寄せ、スーパーが品物薄になったという話は記憶に新しい。
東京銀座の一等地にある化粧品店でも同じようなことが起こる。決して安くない品々を、40個50個とまとめ買いし、支払金額は時には100万円近くになるという。ソース: http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150723/mcb1507230500006-n1.htm
それにしても不思議だ。
購入者は富裕層ではない、その多くはごく普通の人々だ。100万円分の化粧品、1人では10年かかっても使いきれるわけもなく、親戚、友人、同僚に配ったとしても数は余る。
最近ようやくわかった。彼らは「代理購入」をサイドビジネスにしている人たちなのだ。
代理購入自体は以前からあり、別段とりたてて珍しいことではない。しかし昨今の日本ブームで、日本商品の代理購入が、この数年で飛躍的に伸びている。
市場があればビジネスは成立。日本商品の代理購入ビジネスは、今や手っ取り早くお金が儲かる魅力的な商売なのである。簡単にいえば、日本で買った商品を中国のネットで売るだけなので、誰にでもできる。私も「一緒にやろう」と、何度誘われたことだろう。
しかも儲かる。
日本で働く某中国人女性は、総額約3600万円、つまり人民元で約181万元相当の日本商品を中国に送り、約1000万円の利益を得ていたという。
そんなに儲かるのなら、と留学生や観光客たちが、代理購入ビジネスに参画し、効率の良い小遣い稼ぎをしているようだ。
そんなに儲かるのなら、と留学生や観光客たちが、代理購入ビジネスに参画し、効率の良い小遣い稼ぎをしているようだ。
代理購入は違法ではない。しかし、留学生ビザの保持者がビジネスをすると「出入国管理法」違反の可能性があるし、消費税、所得税を支払っていなければ、当然脱税の嫌疑もかかってくる。想像するほど「お手軽なアルバイト」ではないはずだ。
日本製品が売れれば日本も喜び、中国も助かる。代理購入自体は悪いことではないので、是非法律に従って行ってください。そういえば、昨日のニュースで「龍角散」の爆買いやってたな
外国人の爆買いが止まらない~薬局(ドラッグストア)編
PM2.5がどうとか言ってたけど、
尋常じゃない数を買ってたな。
これも、アルバイトか・・・
中国の富裕層など人口の10%以下
なんじゃないだろうか?
年収50万円の中国人が
「爆買い」できるのはなぜ?
「爆買い」できるのはなぜ?
中国人観光客による「爆買い」が
メディアを騒がしている。
5~10万円もする高級炊飯器を1人で2個も3個も買い込み、集団で銀座のブランドショップに押しかけると数百万円単位で買い漁る。80年代後半、バブル期の日本人を思い起こさせるような凄まじいまでの消費意欲。だが、実は彼らの「爆買い」には大きな謎がある。
在日中国人向け新聞『東方時報』社長で、上海出身の福島大毅氏は語る。
「中国はGDPで世界第二位の経済大国になりましたが、1人あたりの名目GDPでは、いまだ世界89位(約60万円)に過ぎません。これは日本の6分の1程度です。まだまだ先進国と呼ぶには程遠い数字ですよ。こんな経済レベルの国民が、海外に大挙して押しかけ、爆買いなんてできると思いますか?」
たしかに奇妙ではある。しかし、13億もの人口を抱える国、富裕層の数も億単位だ。こうした一部金持ちが爆買いをしてるのではないのか?
「それはちょっと違う。本当の金持ちは、ツアーで来日してちまちま買い物をするなんてことはしません。日本にやって来て、家電などを爆買いしている人の多くは、表向きの年収が100万円~300万円程度の中間層です。日本人だったら年収が500万円あっても、そんな爆買いなんてできませんよね? おかしいでしょ?」(福島氏)
統計に出ない“本業以外の収入”が源泉
爆買い報道などによって、中国人=お金持ちのイメージが広まっているが、実際は福島氏がいうのが現状だ。
今年2月、中国メディア「参考消息網」が報じたところによれば、中国31省区市の市民1人あたりの平均年収は約30万円を少し超える程度。トップの上海でさえ、4万7710元(90万7900円)と100万円にも満たない。
「地方では、中心部でも年収50万円以下の人が大半を占めています。それなのに、東北部など比較的貧しい地域からも、買い物目当てに観光客が押しかけている。不思議でしょ?」
それでは、一体どういうことなのか?
「中国人の多くは、本業だけでカネを得ているわけではないからです。みなさまざまな副業を持っている。表向きの年収が100万円程度でも、表に出ない裏の収入がその数倍あったりする。中国では本業しかない人間は無能と見られ、実際そういう人は今も底辺に沈んだままです。ちょっと目端の利く人は、ネット販売をしたり、役人に賄賂を贈って利権の一部にありついたりして、本業以上に稼いでいるものなんです」
さすが賄賂大国、副業大国の中国だけある。数百億、数千億円規模の不正蓄財が発覚した政治家、政府要人も多い中国では、規模の違いはあれ、庶民も同じことをしているということか。
いい悪いは別として、何ともパワフルな国民性である。
(取材・文/小林靖樹)
年収50万円の中国人が「爆買い」できるのはなぜ?