脳挫傷で意思の疎通すら
できなくなった男の子
彼を救ったのは1匹の犬でした
■事故で寝たきりになった少年
アメリカ、ユタ州に住むカレブ・ハワード君は、6歳の時に人生を大きく変える交通事故に巻き込まれてしまいました。
アメリカ、ユタ州に住むカレブ・ハワード君は、6歳の時に人生を大きく変える交通事故に巻き込まれてしまいました。
意識不明の重症から、何とか一命だけは取り留めましたが、全身骨折の上、脳にも重い損傷を負ってしまいます。
誰が呼びかけても、カレブ君が反応することはありません。
ほとんど動くこともなく、ただ寝ているだけのカレブ君の姿に、家族にも諦めの色が広がっていました。
■セラピードッグ、カーネルとの出会い
誰もが、もう二度とカレブ君の笑顔を見ることはできないのだ、と考え始めていたとき、ある1匹の犬がカレブ君のもとにやってきました。
セラピードッグのカーネルです。
初めてカーネルと対面したカレブ君に、わずかながら変化が見られました。
それまでは、親しい人たちの声にも反応を示さなかったカレブ君の目が、カーネルに反応します。
カレブ君の瞳に、再び光が蘇ったのです。
■寝たきりの少年が奇跡の回復
そこからのカレブ君の回復は、まさに奇跡としか言いようがありません。
カーネルに寄り添われ、生きる意志を取り戻したかのように、カレブ君は劇的な変化を遂げます。
まずは、「カーネルに何とかして触りたい」と、動かない指を一生懸命伸ばします。
それができるようになると、次は「カーネルにおやつを」と頑張ります。
いつしか、カレブ君は、「カーネルと遊びたい」という一心で、おもちゃを放り投げられるほどになりました。
そして、最終的には、再び自らの足で、カーネルの隣を歩けるまでに回復を遂げたのです。
■セラピー犬と少年が起こした奇跡！
周囲も驚くほどのカレブ君の復活劇を支えたのは、まさにセラピードッグ、カーネルの存在でした。
犬や動物には、人を癒したり励ましたりする不思議な力があると考えられています。
事故などで重い後遺症を負った子どもの場合、その状況の過酷さに負けてしまい、自ら身体を動かすという意志を無くしてしまうケースがありますが、それを立ち直らせる力を、動物たちは持っています。
カレブ君も、カーネルと一緒に遊びたいという強い思いが生まれたからこそ、この驚くべき結果を迎えることができたのです。
カレブ君に再び笑顔を取り戻させたセラピードッグ、カーネル。その不思議な力に感動するとともに、いつも癒してもらっているペットたちへの感謝を忘れずに、日々を送りたいと思いました。
グノシーの記事より