再送 亡備録より
韓国伝統の人糞酒『トンスル』を入手した / 現在も販売されており、猫も材料として使用している
2012年11月9日
3年ほど前に「韓国には人糞を材料とするトンスルという酒がある」というニュースが報じられ、日本のみならず韓国にも大きな衝撃を与えた。しかし韓国のメディアやインターネットユーザーらは「昔はあったかもしれない。でも今は存在しない」として、トンスルの存在を認めなかった。
2009年7月31日
韓国は中華に勝るとも劣らないグルメの国である。豚肉がメインの焼肉は非常に肉厚でタレもパンチがあり美味しい。日本人も大好きな冷麺は本場韓国の味にかなうものはないだろう。韓国のお酒であるマッコリも「日本酒はきついけどこれなら飲める」と、日本人女性に大人気である。
しかし、韓国には伝統的な料理やお酒がまだまだたくさんあることをご存知だろうか? そのひとつが、健康に良いとされている人糞をふんだんに含んだ韓国伝統のお酒『トンスル』である。『トンスル』には人糞が豊富に含まれており、人糞なくして『トンスル』は成立しない。
伝統的な『トンスル』の作り方は簡単で、焼酎を適量入れた竹筒を“くみ取り式便所”からロープで排泄物タンク(便壷)に入れ、人糞に漬けるというもの。長時間漬ければ漬けるほど良い『トンスル』ができるとされているが、そのあたりの製法は地方や個々の家によって違うという。
けっこう現代の韓国でも愛飲されているようで、韓国に嫁いだ日本人女性のブログでは「トンスルってご存知ですか? 韓国語でそのまま “うんこ酒” なんですが。まぁ “うんち酒” でも “ババ酒” でも “大便酒” でもええんやけど。このうんこ酒。いわゆる漢方の一つなんだそうです」と、嫁ぎ先で『トンスル』に出会ったことを報告している。やはり人糞には抵抗があったようで、「ウンコさんを酒に混ぜて飲むなんて。いくらなんでも」と困惑した経験が書かれていた。
『トンスル』には解熱作用や解毒作用があるらしく、特に韓国の田舎のほうではよく愛飲されているようである。日本でも尿療法というものがあるし、古代ギリシャでは歯の痛みを止めるために幼児の尿で口をうがいしたという記録が残っているが、人糞となると日本人が飲むにはハードルが高いお酒となりそうである。
・トンスルは現在も作られて販売されている
材料に人糞が使われているため、食品として抵抗があるのは当然だ。しかし「伝統」という視点から考えると、韓国はトンスルの存在を恥ずかしいと思う必要はない。当編集部は、韓国国内で徹底的にトンスルを探した。そしてついに、トンスルを発見することができた。
・トンスルは店で売っていない
半年間に及ぶ徹底調査により、韓国でトンスルが販売されていることを確認。店では販売されておらず、事前に注文をして「トンスル販売員から直接買う」というかたちでトンスルを入手できるという。
・トラックに乗ったトンスル販売員がやってきた
まずはトンスル販売員に電話で連絡。受け渡し場所の指示により筆者が向かったのは、韓国・釜山から自動車で1時間ほどの晋州市。レストラン『独島』の前で待ち合わせをすることになり、指定の時間に待っていると、トラックに乗ったトンスル販売員のおじさんがやってきた。
・バイヤーとの会話
男性 アニョハセヨ!
記者AB アニョハセヨ!
男性 私が農作業しているんでね……。あ、これ、2本。7万ウォン。
記者B 7万ウォンだそうです。
記者A 7万ウォン。
~茶色いトンスルを手渡される~
記者B あの、白色もあるって聞いたんですが。
男性 白はないよ。薬が入っているから白にはならないよ。
記者B そうなんですか。
男性 韓薬(韓方)がいっぱい入っているからこの色になるんです。これ、すごく良い物ですよ。
記者B 私も家で作れますか?
男性 (自宅で個人が)作るのは難しいです。
記者B 難しい? 材料が?
男性 材料はうちの子のウンコを250度の電気オーブンで30分焼かないといけないんですよ。そうするとその臭いが……。いくら赤ちゃんのウンコだといっても家でやると臭いがすごく出ます。きっと(あなたが自宅で作ると)隣家が嫌がるでしょう。そして、それを酒に漬けて、少なくとも2カ月以上経たないと飲めません。少なくとも2カ月ですよ。
記者B 韓薬も入っているんですよね?
男性 韓薬もたくさん入ってます。秦皮(?)、ホンア、猫も入ります。猫はすごく良いんですよ。
記者B え? 猫? どこの部分ですか?
男性 骨です。骨ですよ。
記者B えええ!? 骨を……? 昔から?
男性 そうそう、昔からの方法です。
記者B おじさんしか作れないんですか?
男性 そうそう。だから(あなたが)家で作るのは難しいんですよ。
記者A カムサハムニダ。
男性 はい。
・人糞だけでなく猫の骨も
手渡されたトンスルはブランデーのような色をしており、にごりはなかった。トンスルのもとにした酒は焼酎。
人糞だけでなく、猫の骨も入っているという事実に驚いたが、
これも韓国に代々伝わる伝統的なレシピに基づくトンスルの製法なのだろう。
・トンスルにウンコ臭さなし
トンスルの色はウンコを彷彿とさせるが、そのニオイはまったくウンコ臭くない。徹底してウンコの臭いを取り除き、飲みやすくしているのだろう。韓国伝統のレシピを知っている人しか作れないため、やや高額な価格設定(1本35000ウォン / 約2600円)。
・今回の調査でわかったこと
トンスルは今も韓国で作られている
トンスルは今も韓国で販売されている
トンスルを買おうと思えば誰でも買える
トンスルの相場は1.5~2リットルで2600円ほど
トンスルは韓国伝統のレシピで作られているため一部の人しか作れない
トンスルには人間のウンコ以外にも複数の韓薬が入っている
トンスルには猫も材料として入っている
トンスルを作るとき激しくウンコ臭がするため家庭では作れない
トンスルは人間のウンコを250度の電気オーブンで焼いて作る
トンスルは子どものウンコを使う
トンスルは健康に良いとバイヤーのおじさんは言っている
・おじさんは誇りを持って作っている
トンスル販売員のおじさんと少ししか会話をしていないが、その言葉からは自信と誇りを持ってトンスルを作っていることが伝わってきた。腰痛によく効くらしく、「すごく良い物ですよ」とも話していた。おじさんはこれからも、韓国伝統の人糞酒『トンスル』を作り続けていくのだろう。カムサハムニダ。
Correspondent: Kuzo
キチガイ民族!